SPECIAL ambassador COLUMN Vol.9

完璧主義者は片付けが苦手?
スッキリ片付く
「たった1つの習慣」とは

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完璧主義者は片付けが苦手?
スッキリ片付く
「たった1つの習慣」とは

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だらしない性格だから部屋が汚いというケースももちろんありますが、実は完璧主義者も部屋を片付けるのが苦手です。そこで今回は、完璧主義者が片付けを苦手とする理由に加え、部屋をスッキリ片付けたい完璧主義者にオススメの習慣を紹介します。

誰でも簡単に取り組める習慣ですので、完璧主義である自覚がある人も、ない人も、片付けが苦手な人は参考にしてみてください。

完璧主義者とは? 定義&チェックリスト

完璧主義者とは、読んで字のごとく『完璧主義な人』を指します。完璧主義とは、つまり『妥協を許さない人』のことです。

完璧主義者は常に完璧を目指し、中途半端な状態を嫌います。例えば次のリストで4つ以上の項目に当てはまる人は、完璧主義である可能性が高いでしょう。

□責任感が強く、何でも最後までやり通す
□自分にも他人にも厳しい方だと思う
□何でも白黒つけたがる(グレーのままは気持ち悪い)
□細かいところにこだわりがち
□「自分でやった方が早い」と思い、人に頼まない
□失敗を割と長く引きずる
□「こうすべき」「こうしなきゃ」と思うことが多い

そして、完璧主義者は意外と片付けが苦手です。

なぜ完璧主義だと片付けが苦手になるのかというと、やはりそこには「完璧にしなきゃ」という意識が関係しています。
具体的な心理を挙げると、こんな感じです。

「あ、あそこ片付けなくちゃ」→「(完璧に)片付けるには時間がかかる」→「今は無理」

物がたまりやすい場所であればあるほど、放置する期間とともに物が増えていきます。

しかし完璧主義者には「どうせ片付けるならちゃんと片付けたい」という心理が働くため「今は時間がない」や「今は体力がない」「今はやる気が起きない」などと理由を付けて、片付けを先延ばしにしてしまいがち。

するとその間にまた物がたまり、さらに“時間がかかる状態”となります。

これぞまさに、負のループ…。いつまでたっても片付ける気には、なりません。

では完璧主義者は、どうすれば片付けやすくなるのでしょうか?

完璧主義者にオススメな「片付けの習慣」

部屋をスッキリ片付けたい完璧主義者は、まず片付けのハードルを下げることから始めることをオススメします。

そして片付けのハードルを下げるには、完璧(つまり完了)を目指すのではなく、とにかく着手することが大切です。

そこでオススメなのが「今日はコレだけ」と決めて、とにかく何かを1つだけ片付けること。まずは、これを習慣にしてみてください。

「5分だけ」や「10分だけ」と決めて取り掛かる方法もありますが、それよりも「1つだけ」と決めて取り掛かる方がはるかにハードルは低いと考えられます。その「1つだけ」が積み重なれば、少なくとも1~2か月以内にはスッキリ片付くはずです。

とはいえ、同じ場所に片付ける物であれば「コレも一緒にしまっちゃおう」と同時に2~3個の物が片付く場合もあるかもしれません。

例えば本が3冊バラバラと置いてあった場合、同じ本棚へ戻すだけなら一気に片付けられますよね。

ただ、“片付ける際に判断が伴う物”については注意しなければいけません。具体的には「捨てるか、売るか、取っておくか」などと迷う物ですね。なぜなら、完璧主義者はその判断がつくまで次の物を片付けられなくなってしまうからです。

そこでオススメなのが「迷ったら後回し」というルールを設けること。

「コレどうしよう…」と迷う物があったら、それは「1日1つ片付ける」という行動とは別の行動(つまり判断するという行動)が必要なので後日に回します。

判断が必要な物については、また別の日に考えられるよう『迷った物ボックス』や『迷った物置き場』などをつくって分けておくとよいでしょう。

そしてその判断についても(迷う必要のない物を全て片付け終わった後で)片付け同様に「1日1つ」と決めて取り掛かればハードルが上がりません。その際、特に悩みやすい人は「5分悩んで決められなかったら最後に回す」といったルールを決めておくのもオススメです。

ただし、くれぐれも「休みの日に一気にやろう」などとは思わないよう注意してくださいね。「一気にやろう」と思うとハードルがグッと上がり、いざ休日になってもやる気が出なくなってしまいます。

完璧主義者が部屋をスッキリ片付けるためには、とにかく気軽に取り掛かれることが大切なのです。

片付け後は「収納自体」も見直してみよう

部屋が片付け終わったら、今度は“散らからない収納”について学んでみてはいかがでしょうか。

仮に何個ものアクションを取らなければいけない収納方法を選んでいる場合、「面倒くさい」という気持ちが先行することで片付けを先延ばしにしてしまいます。

例えば書類をしまうためにわざわざ別の部屋の本棚からファイルを出してくる必要があるなら、それは面倒な収納方法といえるでしょう。

いつも決まって放置してしまう物や「片付けるのが面倒」と思う物については、収納の場所や方法を変えるだけで片付けのハードルがグッと下がるかもしれません。

「1日1つ」の習慣で、あなたも今日から片付け上手に!

ちょっとしたことで心理的なハードルが上がってしまう完璧主義者だからこそ、部屋をスッキリと片付けるためには少しでもハードルを下げておくことが大切です。

散らかっているのに放置している箇所がある人は、まず「1日1つ」から始めてみてはいかがでしょうか。『ちりも積もれば山となる』で、きっと気付いた時には部屋がスッキリ片付いているハズですよ!

永瀬 なみ
永瀬 なみ
幸せコラムニスト・カウンセラー
「幸せは自分の心が決める」をモットーに、人生そのものや暮らし全般、キャリア、人間関係、恋愛などのコラム(エッセイ)を執筆中。カウンセラーの資格を保有し心理学に詳しいことから、専門家としてテレビの取材協力やWeb記事の監修を任されることも。シングルマザー歴20年弱。夢は著書を持つこと、犬&イルカと暮らすこと。twitter