SPECIAL ambassador COLUMN Vol.10

働き方やキャリア形成に迷ったら?
キャリアコンサルタントの活用法

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働き方やキャリア形成に迷ったら?
キャリアコンサルタントの活用法

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株式会社リクルートの「兼業・副業に関する動向調査2020」によると、「副業・兼業の意向がある」人は30代で50.3%となり、20〜30代の若手層は副業や兼業に関心が高いことがわかりました。

1つの会社に縛られず多様な経験を積むことは、どこに行っても通用するポータブルスキルの形成につながります。
また、社外で得た知識や人脈を本業に還元することで、キャリア形成にも変化があるかもしれません。

ところが、多様な経験を積み視野が広がったことで、この先のキャリア形成に迷うケースも少なくありません。今回は、働き方とキャリア形成に迷った時の相談先についてお伝えします。

多様化する働き方にはどんなものがある?

リモートワークの普及に伴い、スキマ時間の副業はぐっと身近になりました。また、地方企業が首都圏のビジネスパーソンを、副業人材として活用するケースも増えています。
多様化する働き方にはどのような種類があるのかまとめました。

プロボノ
自分の専門スキルをいかして社会貢献をする働き方。たとえば、プログラマーがNPO団体のWebサイトを制作する、高齢者向けのパソコン教室の講師を務める、といった活動が挙げられます。

プロボノは報酬が発生しないボランティア活動のため、会社によっては「副業」に該当しない場合も。社会貢献をしながら、新しい人脈や経験が得られる楽しさがあるでしょう。

副業
会社に在籍したまま、勤務時間外にさまざまな会社の「業務委託先」として仕事をする働き方。自分の専門スキルをいかして働く人もいれば、会社の業務とは関係ない別のキャリアを積む人もいます。

クラウドソーシングサイトやマッチングサイトなど、副業に適した仕事を見つけるチャネルは豊富にあります。その反面、副業を頑張りすぎて本業に支障をきたさないように注意が必要です。

フリーランス
会社に雇われず、個人事業主としてさまざまな会社の「業務委託先」として仕事をする働き方。自分の専門スキルをいかして働く楽しさはありますが、収入が不安定になりやすいデメリットもあります。

会社員時代の人脈から仕事を獲得したり、マッチングサイトで新たなクライアントを開拓したりと、みずから「仕事を探す」努力も必要になります。

働き方・キャリア形成を相談するには?

副業やスキルアップに取り組むうちに、この先の働き方やキャリアの積み方について迷うこともあるでしょう。
そのようなとき、キャリア形成に詳しい専門家に相談できると、心強いのではないでしょうか。

ここからは、おすすめの相談先をまとめています。興味がある方は、参考にしてみてください。

キャリア形成サポートセンターhttps://carisapo.mhlw.go.jp/
厚生労働省の委託事業として、個人向けにジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングを無料で実施しています。相談方法は対面またはオンラインで、土曜や夜間も開設されていますので、仕事を休まずにキャリア相談が可能です。

また、キャリアコンサルティング付きオンラインセミナーも盛況です。転職の意向に関係なく「これまでのキャリアを振り返り、今後のキャリアについて考えたい」という場合でも活用できるのが嬉しいですね。

キャリコンサーチhttps://careerconsultant.mhlw.go.jp/n/career_search.html
国のキャリアコンサルタント名簿に登録している、全国のキャリアコンサルタントを検索できるシステムです。

相談は有料ですが、対応地域や相談内容、コンサルタントの得意分野や面談方法(対面・オンラインなど)などの条件を細かく指定して、自分に合った相談相手を探せるメリットがあります。
キャリアコンサルタントごとに、大まかな相談費用が事前にわかるのも安心ですね。

民間の転職エージェント
転職エージェントは求人の紹介をする会社だと思われがちですが、キャリアアドバイザーが在籍している会社も少なくありません。登録者のキャリア全般の相談について、市場の動向を踏まえたアドバイスを受けられます。

具体的な転職の意向はなくとも「自分の市場価値を確認したい」という目的で、定期的にキャリアアドバイザーと面談を行うビジネスパーソンもいます。上手く活用してみましょう。

第三者の視点から、客観的にキャリアを見てもらうメリット

キャリアコンサルタントなどの第三者への相談は、身近な人間関係とは無関係の相手だからこそ、仕事の悩みやプライベートの困りごとも素直に話せるのではないでしょうか。

私が実際にキャリアコンサルタントに相談したときは、今ある悩みの整理や理想のキャリアの言語化を通して進むべき道がクリアになり、気持ちまでスッキリしました。

また、キャリアコンサルタントならではの視点から、これから積むべきスキルをアドバイスしてもらったり、現在のスキルが高く評価される業界を教えてもらえたりもしました。

もし、今の働き方やキャリア形成に「このままでいいのかな?」と迷うことがあれば、気軽に第三者に相談してみるのも良いのではないでしょうか。

ちなみに、キャリア形成の専門家には「キャリアコンサルタント」「キャリアカウンセラー」「キャリアアドバイザー」など複数の名称がありますが、その中で国家資格として認められているのは「キャリアコンサルタント」のみで、後の名称は民間資格です。

どの専門家もキャリアの相談に対応していますが、法律によって守秘義務が課せられているのは「キャリアコンサルタント」のみになります。(職業能力開発促進法 第三十条の二十七)

この記事が、働き方やキャリア形成に迷うあなたの参考になれば幸いです。

久慈 桃子
久慈 桃子
想いを翻訳する編集ライター
大学卒業後、出版社の編集や観光協会の広報、商工会の職員などを経て編集ライターとして独立。リモートワークで仕事と子育てを両立しつつ、家庭菜園にも精を出す。好きな野菜は春菊(育てやすいから)。アロマテラピー検定1級、2級FP技能士。
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