SPECIAL ambassador COLUMN VOL.57
部屋が広々見える!
小さな部屋でも効果的なインテリアのコツ
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お部屋の模様替えをしたいけれど、なかなか理想の空間が作れない…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
お部屋のサイズや間取りによっては、圧迫感があったり、広々とした開放感を出すのが難しかったりと、インテリアを決めるのに頭を悩ませることもあるでしょう。

しかし、インテリアの知恵と工夫次第で、お部屋を視覚的に広く見せることができるのです。色使いや家具の選び方、照明の効果的な利用など、ちょっとしたコツを押さえるだけでも、ずいぶん違ってきます。

今回は、限られた空間を有効に活用し、質の高い居住空間を作り上げるためのポイントをご紹介します。誰でも簡単に取り入れられるインテリアのテクニックで、居心地の良い空間を手に入れられますよ。

色の使い方

お部屋を広く見せるためには、壁紙やカーペット、ファブリックなどの色使いが重要なポイント。基本的には、明るい色を選ぶことが大切です。白やペールトーンの明るい色は、空間を圧迫せずに開放感を与えてくれます。

一方で、暗い色は視覚的に閉塞感を持ちやすいため、お部屋が狭く見えてしまいます。特に天井や壁に暗い色を使うと、空間が押し潰されたような印象になるので避けましょう。

組み合わせの観点では、同系色を組み合わせると空間に統一感が生まれ、見た目の広がりを感じられます。例えば、ベージュやアイボリーなどの同系色で壁と床の色をそろえると、一体感が出て開放的に映ります。逆に、別々の色を使うと、空間に区切りを感じて狭く見えがちです。

とはいえ、全部を同系色で統一するのも味気ないもの。そんなときはアクセントクロスやアクセント壁を取り入れると、奥行き感が出て部屋が広く感じられますよ。淡い色の壁に、濃い色あいのファブリックパネルを飾るのも素敵ですね。

このように、明るい色の選択、同系色の組み合わせ、アクセントの取り入れ方など、色使いの工夫でお部屋に視覚的な広がりを演出できます。色の力を上手く活用して、お気に入りの空間を作りましょう。

家具の選び方と配置

居心地の良いお部屋をつくる上で、家具の選び方と配置は非常に重要なポイントになります。

広い空間を確保するために、基本はコンパクトなサイズの家具を選ぶのがおすすめです。大きすぎる家具は空間を圧迫して狭く見えるだけでなく、生活する上での動線も悪くなってしまいます。ソファやベッド、テーブルなどはできるだけコンパクトで、すっきりとしたデザインのものを選びましょう。

また、多機能な家具を活用するのも賢い方法です。例えばソファベッドなら昼はソファ、夜はベッドとして使えます。収納付きのローテーブルなら、テーブルとしても収納としても活躍してくれます。こうした多機能家具は限られたスペースを有効活用できる優れものです。

家具の配置も工夫しましょう。できるだけ壁付けや隅に寄せて配置し、開放的な動線を確保することがポイントです。ソファは壁側に、テーブルなども壁付けにすると圧迫感が少なくなります。

また、お部屋の中ほどに家具を配置する場合は、ローテーブルなどを活用し、入り口や普段の定位置からお部屋を見渡したときに、視界を遮らないよう工夫しましょう。

家具を上手に選び、うまく配置することで、広々とした居心地の良い空間を作り出せます。

収納の工夫

生活する上で、ものが増えてしまうのはよくある悩みです。しかし、ものが多すぎるお部屋は、一気に圧迫感のある空間になってしまいます。そこで、収納の工夫が重要になってきます。

まずは収納家具の上手な活用が欠かせません。収納棚やチェスト、クローゼットなど、しっかりと収納スペースを確保しましょう。

お部屋があまり広くない場合は、収納一体型の多機能家具や壁面収納を活用するのがポイントです。マットレスの下に収納スペースがあるベッドや、引き出し付きのテーブル、壁全面をカバーする本棚を設置したりすると、圧迫感なく収納量を確保できます。

また「ものを減らす」ことも大切です。本当に必要ないものは手放し、取っておきたいものだけを上手に収納しましょう。定期的に収納の入れ替えをすることで、過剰な溜め込みを防げます。

テーブルなどに出てしまいがちな小物を隠すのも良い方法です。ボックスやバスケットを使い、雑貨や書類、ちょっとした小物などを放り込んでおけば、すっきりとした印象に仕上がります。

照明の工夫

照明の工夫も、お部屋を広く見せるためのコツのひとつです。照明の種類と配置次第で、空間の印象はガラリと変わってきます。

まず基本は、明るい照明を選ぶことです。LED照明の中でも「電球色」や「温白色」など目に優しい色合いがリラックス空間にはピッタリです。

次に、間接照明を上手く取り入れると、奥行き感が出て空間に広がりが生まれます。壁に沿ってライティングレールを設置し、間接的に壁面を照らすのが有効な手です。天井の間接照明も、柔らかな光で空間を圧迫感なく照らしてくれます。

光を適度に拡散させる間接照明と、直接的な明るい光を組み合わせることで、陰影がうまく出て立体的な空間となり、圧迫感のない開放的な印象が生まれます。

照明の光の質感にもこだわりましょう。温かみのある「電球色」や「温白色」は寝室やリビングなどリラックスしたい空間に。自然の光に近い「昼白色」はキッチンやメイクをする洗面台などに。やや青みがかった「昼光色」は、集中したいワークスペースなどにおすすめです。

照明の種類と設置場所、光の質感を工夫することで、上手に光の演出ができ、居心地の良い空間を作り出せるでしょう。

自分らしい居住空間を実現しよう

ご紹介したように、小さなお部屋でも、色使い、家具選び、収納術、照明といったインテリアの工夫によって、広々とした居心地の良い空間を作り出すことができます。

せっかくのわが家、ぜひ理想の居住空間を実現させましょう。照明は明るく、家具はコンパクトでスマートなものを。そして収納はしっかりと確保し、小物類は適切に片付けましょう。色使いやアクセントの取り入れ方にもこだわれば、開放的で上質な空間が生まれるはずです。

一味違う個性的なお部屋作りにも、ぜひチャレンジしてみてください。あなたらしい癖のある空間は、居心地の良さ以上の何かをもたらしてくれるかもしれません。模様替えを通して、新しい自分との出会いもありますよ。

インテリアは、少しの工夫で、効果的な空間演出を可能にします。ぜひこの機会に、インテリアへの関心をより高め、理想の上質な空間を手に入れてくださいね。

writing by
SPECIAL ambassador
久慈 桃子
久慈 桃子
想いを翻訳する編集ライター
大学卒業後、出版社の編集や観光協会の広報、商工会の職員などを経て編集ライターとして独立。リモートワークで仕事と子育てを両立しつつ、家庭菜園にも精を出す。好きな野菜は春菊(育てやすいから)。アロマテラピー検定1級、2級FP技能士。
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