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EVENT REPORT

高殿円×長井純子による住まいと暮らしの本音
トークショーレポート

大人女子の自分の城って?
暮らしを豊かにしたい人が贈る
~高殿円×長井純子による
住まいと暮らしの本音トークショーレポート~

2019年11月2日(土)、明治屋ホールにて
『35歳、働き女子よ 城を持て!』の著者、高殿円先生と
住まいの暮らしのプロフェッショナル長井 純子さんをお迎えし、
お二人の実体験に基づいた住まいと暮らしのトークショーを開催。
その様子をご紹介します。


写真/鈴木慶子
高殿 円(たかどの まどか)
兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。13年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、「カーリー」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』『主君 井伊の赤鬼・直政伝』『政略結婚』『ポスドク!』など。漫画原作も多数。
http://madoya777.blog.fc2.com/
『35歳、働き女子よ 城を持て!』(KADOKAWA)
長井 純子(ながい じゅんこ)
新卒で情報出版社の住宅部門に入社、以来公私ともに住宅一筋。注文住宅、リフォーム、リゾート、賃貸等の住宅情報誌の編集長を務め、独立後はフリーランスで編集・執筆・コンサルティングを行う。初めてのマンション購入は20代、現在は一目惚れした鎌倉古民家をリノベーションして暮らす。旧き良き和の文化をアレンジして活かす楽しさに目覚め、古物商(道具商)も取得。宅地建物取引士。
http://j-planning-office.jp/

START
きっかけ
長井さんが高殿先生著「35歳、働き女子よ 城を持て」に関する
取材をしたことがきっかけで意気投合。
いずれは二人でイベントを行いたいと語っていたことが
本イベントで実現しました。
出会いのきっかけとなったインタビューで 高殿先生が「男・友人は裏切るけど、家は裏切らない。だからお金のかけ甲斐がある、お金をかけても結局、自分に返ってくる」と話していたことが長井さんは強く印象に残っているのだそう。
そんなお二人は、どちらもなんと20代ではじめての住宅を購入。それから何回も購入を繰り返しているとのことですが、住宅購入に踏み切った理由は?そして今、どんな家に住んでいるのか?赤裸々に語っていただきました。
高殿先生が現在住んでいる注文住宅。木を基調としたアンティークなカフェ風にするなど、高殿先生のこだわりが隅々まで反映されています。
高殿円先生(以下、高殿円)
はじめて家を購入した理由は、作家という仕事は常に家にいるので、家をオシャレにして集中する環境をつくりたかったことが大きいです。何度か購入を繰り返して、今は1から10まで自分のこだわりを反映させた注文住宅に住んでいます。
天井高3mの開放感溢れるリビングルーム。中庭はリビングに面しており、高い壁で外からの視線を遮ることで、プライバシーが守られています。
長井さんが現在住んでいる鎌倉の築95年の古民家。外観は古民家の趣深い雰囲気を残しそのままに残し、間取りは玄関や水回りの位置まで丸ごと変更し最新設備も取り入れたフルリノベーションで住みやすく。現在は庭を手入れ中。
長井純子さん(以下、長井純子)
住宅の情報誌をつくっているのに実家にいてはいけないと、一人暮らしを決意しました。ところが、目も肥えて賃貸のつもりがキッチンに妥協できず、27歳で分譲マンション購入しちゃいました。このマンション、実家、古民家とリノベーションも3回経験し、現在は鎌倉にある古民家に暮らしています。
リビングは梁を出して天井を高くすることで開放的で現代的な雰囲気に仕上げました。また、レトロなガラスや建具を使用することで、古民家らしさを残しているのだそう。時折お茶会や日本酒会など和のイベントも開かれているそうです。
お互い自分の城(住宅)を購入した結果、生活スタイルや考え方に変化はあった?という問いに対して、「自分が買ったことによる体験談を周りに話していると周りの人たちも伝染して家を購入する人が増えました。(高殿)」「初めての一人暮らしのマンションは住宅ローンも仕事の励みになりました。今の古民家は一目惚れしただけあって、今の自分らしい家。着物やお茶など旧き良き文化を大切にするようになったのも家の影響だと思います。(長井)」
WORKS
それぞれのお仕事について
高殿先生が住宅に関する本を書いたきっかけや、
長井さんがお仕事をされている中で多く受ける質問などを聞きました
『35歳、働き女子よ家を持て』を執筆したのはなぜですか?
高殿円
自身の購入体験を周りに話したらみんなが面白いといってくれたので、その話の熱意を伝えたかったんです。また、35歳は人生の分岐点であり、大人になると褒められなくなってくるので、読む人を元気づけたかったのもあります。
日本ではまだ知られていませんでしたが、海外では当たり前の概念としてホームインスペンクション(住宅診断)というのがあります。この本もその1つとして読んでいただけたらうれしいですね。
長井さんがお仕事をされている中で多く受ける質問とその答えを教えてください
長井純子
「お買い得物件(掘り出し物)はどうやったら見つけられるのか」でしょうか。「立地、広さ、価格」などの条件について、自分なりの優先順位とあきらめポイントを熟考するようアドバイスしています。急行停車の人気駅、隣の静かな各駅停車駅、駅近で狭い、駅遠くても広い、日当たりや眺めの良し悪しなど何を諦めて何にフォーカスするか、発想を変えて他人と違うこだわりを選べばチャンスが増えます。
MESSAGE
住宅購入に興味のある方へ!
お2人からメッセージを頂きました
高殿円
「家」は手に入れるものの中で1番高い商品です。ただ、例えばブランド品を買うときにはお金を借りられないのですが、「家」はローン等を使えば手に入れることができるものでもありますよね。そういう知識はこの情報社会では色んなところにある(もちろんこの本もその一つです!)ので上手く活用してみるのもいいかと思います
長井純子
情報収集も大切ですが、家は暮らす場所。自分で希望物件の周辺を歩いてみたり、音とか空気感とか、五感もフル活用してください。私も多くの物件を見てきましたが、結局住んだ家は一目惚れ。何に価値を置くかは人それぞれ。自分にとって最高の家を選んでくださいね。
トークショーの後は高殿円先生の著書『35歳、働き女子よ城を持て!』のサイン会も行われました。
高殿円先生、長井純子さん、貴重なお話しをありがとうございました!