+定点調査 2021年版 vol.2 単身男女のライフスタイル(志向性)

COLUMN

2021.12.08

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プラスワンライフラボでは、単身男女が求める間取りやキッチン、設備仕様・サービス等を探る為、
2017年、2019年、2020年と実施したWEB調査を今年も実施しました。前回との違いなど、調査でわかった「気づき」を4回に分けてご紹介します。#02は単身男女が欲しい間取りについて調査しました。

Q.あなたが住みたいと思う間取りは?

人気なのはウォークインクローゼット付きと独立洋室

希望の間取りとしては、「ウォークインクローゼットがある」、「独立洋室がある」という2つのプランが人気を集めています。「ウォークインクローゼットがある」プランは、特に女性からのニーズが高まっていました。一方で、「独立洋室がある」プランは、男女共に人気のあるプランとなりました。
2020年の調査と比較すると、前回と比べて全体的に人気のプランが分散化する傾向が見られました。以前から人気を集めていた「ウォークインクローゼットがある」プランは、今回初めて人気が低下しました。その分、「リビングから入れるウォークインクローゼットがある」プランが人気を増し、特に女性において11ポイントの上昇が見られました。この変化は、住まい選びにおけるニーズの多様化を示しています。

Q.マンションを購入する際、間取りを選ぶ上で重視することは何ですか?

リビングの広さと収納の重要性

全体としては、「寝室の広さよりも、リビングの広さを重視したい」、「布団がしまえる収納は必要」、「ウォークインクローゼットは必要」という点が上位に挙がりました。特に、「ウォークインクローゼットは必要」がトップタイになり、希望の間取りと合わせて、ウォークインクローゼットへのニーズが非常に顕著です。性別で見ると、女性では「ウォークインクローゼットは必要」、「布団がしまえる収納は必要」というニーズがより顕著で、収納量確保に対する考え方がより重視されています。男性では、特に目立つニーズはありませんでした。
2020年の調査と比較して、前回との全体的な変化は少ないものの、「布団がしまえる収納は必要」という項目が低下しており、これは男性のニーズの低下が影響しています。単身で生活する男性や、ミニマリストの増加など、生活様式の変化により、大量の収納を必要としない傾向があるかもしれません。このようなライフスタイルの変化は、男性における収納に関するニーズの変化に影響していると考えられます。

まとめ:ウォークインクローゼットと独立洋室の持続的なニーズ

間取りに関しては、「ウォークインクローゼットがある」と「独立洋室があるプラン」の2つが人気を集めました。「ウォークインクローゼットがあるプラン」では、特に女性を中心に収納量の豊富さやまとまった収納であることを理由として高く評価されています。また、「独立洋室があるプラン」は、部屋を独立して使えることを理由に評価されています。「リビングから入れるウォークインクローゼットがある」プランでは、収納アイテムとして帽子やバッグなどのお出かけアイテムに関心が高い人に選ばれており、導線の良さを評価する声も多く、収納の使い方に対する意識も高まっていると考えられます。

2020年の調査と比較して、ウォークインクローゼットの人気は継続して高いままです。その理由としては、女性における収納アイテムへの関心が依然として高いことが挙げられます。また、「独立洋室がある」プランに関しては、調査回による順位の変動は見られますが、一貫して一定のニーズが存在し、時代を問わず安定的な需要があるプランだと言えます。

調査概要

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年9月22日(金)~25日(月)、2019年8月2日(金)~5日(月)、2020年6月12日(金)~16日(火)、2021年8月4日(水)~6日(金)
調査委託先:楽天リサーチ株式会社(2017年)、楽天インサイト株式会社(2019年、2020年、2021年)
調査対象者:30~49歳、単身男女、1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)居住 20~50㎡未満のマンション購入を検討(2017年、2019年、2020年、2021年)
回答サンプル数:300名(男性150名、女性150名)(2017年、2019年、2020年、2021年)