+定点調査 2021年版 vol.1 単身男女のライフスタイル(志向性)

COLUMN

2021.10.15

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プラスワン ライフ ラボでは、単身男女が求める間取りやキッチン、設備仕様・サービス等を探る為、2017年、2019年、2020年に実施したWEB調査を今年も実施しました。前回との違いなど、調査でわかった「気づき」を4回に分けてご紹介します。

シングルライフを送る人々が大事にしていること・考えていること

「将来が心配」、「プライベートを大切にしたい」、「家の広さよりも利便性を優先したい」といった意識が5割以上の人々に見られました。性別で見ると、女性では「将来が心配」「家賃・ローンが多少高くても、通勤時間を短くしたい」という意識が強く、男性では「家賃・ローンを抑えるために、通勤が多少大変になっても構わない」、「住む場所はその時々で自由に変えたい」、「いつかは結婚したい」という願望がより高い傾向にあります。
前年(2020年)の調査と比較して、上位の価値観では大きな変化は見られませんでした。ただし、前回は「人を家に呼びたい」、「人を家に呼びたくない」という意見が同じくらいでしたが、今回は男女共に「人を呼びたくない」という意見が大きく上昇しており、これはコロナ禍の影響と考えられます。

ライフスタイル・価値観で考えに近い項目を教えてください

老後の健康と貯蓄への不安

将来への不安として、「ずっと健康でいられるかどうか」、「老後の生活をきちんと送れるだけの貯蓄ができるか」といった点が上位に挙がりました。全体的には、男性よりも女性の方がより多くの不安を抱えている傾向が見られました。特に「高齢になると賃貸住宅を貸してもらいにくくなるのではないか」、「何かあった時に助け合える人間関係を構築できるか」といった不安が顕著であり、これらは住まい、人間関係、金銭面といった多岐にわたっています。
前年(2020年)の調査と比較して、上位の不安に大きな変化はありませんでしたが、全体としての不安のポイントは低下しており、不安が減少傾向にあることが分かります。その中でも「年金制度が将来も続いているかどうか」、「親の介護の問題」、「家を買った後にローンを払い続けられるか」に関する不安の低下が目立ちました。

将来不安に感じていることを教えてください

マンションの購入検討する際に欲しい情報は?

マンション購入時に求められる情報としては、「税金の額や支払いについて」、「購入時に必要な金額」、「持ち家と賃貸のどちらが得か」、「住宅ローンの種類や選び方」が上位に挙がり、すべてお金に関する情報が中心です。これらの項目については、特に女性がより多くの情報を求める傾向にあります。
2020年の調査と比較して、前回との変化は全体的に少ないものの、「購入時に必要な金額」に関する不安が7ポイント減少したことが唯一の変化となりました。この傾向は男女共に見られます。

マンションの購入を検討する際、どのような情報が欲しいですか?

今どきの価値観と住まい選びのこだわり

ライフスタイル・価値観として前回同様に「将来が不安」、「プライベートを大切にしたい」と考えている人が多くいます。その「将来への不安」は特に女性で強く見られ、老後の住まいや生活への関心が高いことがわかりました。この視点で見ると、ライフスタイル・価値観として、「利便性を優先した場所に住み続けたい」という回答には、根を下ろした安心感を求めていると考えられます。逆に男性では、住む場所にはあまりこだわりを持たず、臨機応変に対応する意識があると思われます。また、マンション購入を検討する際に欲しい情報としては、お金に関することが上位になりました。お金に関するメインの情報である「購入金額」だけでなく、税金やローンなどの幅広い情報を求めているようです。

調査概要

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年9月22日(金)~25日(月)、2019年8月2日(金)~5日(月)、2020年6月12日(金)~16日(火)、2021年8月4日(水)~6日(金)
調査委託先:楽天リサーチ株式会社(2017年)、楽天インサイト株式会社(2019年、2020年、2021年)
調査対象者:30~49歳、単身男女、1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)居住 20~50㎡未満のマンション購入を検討(2017年、2019年、2020年、2021年)
回答サンプル数:300名(男性150名、女性150名)(2017年、2019年、2020年、2021年)