【QOSL調査】第二弾:
ひとり暮らしの年代固有の因子とは?

COLUMN

2024.12.24

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「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」では今回、「単身世帯の幸福度に影響を与える因子」に関する調査を実施!
様々な項目を分析し、その結果『6つの因子』が、単身世帯(ひとり暮らし)の幸福度に影響を与えている可能性が高いことが明らかになりました。+ONE LIFE LABでは、それらの因子を「QOSL(Quality of Single Life)因子」と名付け、単身世帯の人生や生活の質を表すキーワードとして定義しました。

第二弾は年代別で「QOSL因子」を分析し、様々な発見があったのでご紹介いたします!

年代別にみる「QOSL因子」

単身世帯全体の幸福度に影響を与えている6つのQOSL因子以外に、各年代の幸福度に影響を与えているQOSL因子はあるか、年代ごとに特徴的な傾向があるかを確認したところ、以下の通りとなりました。

20代特有のQOSL因子

非単身世帯より満足度が低い因子として「家族関係因子」と「住宅条件因子」が挙がっています。大学進学や社会人になるタイミングなどで、親元を離れて単身生活をスタートしたり、人付き合いが段々と減少したりすることが多いと考えられる20代にとって、家族や地元の友人との関係は重要でありながらも、現状は満足度が低いという結果になりました。非単身世帯との比較では、男性よりも女性の方が顕著なスコア差が出ています。また、30代以上と比較すると賃金が少ないケースが多いであろう20代は、自分の理想とする場所や条件で家を選ぶことができていない現状も見てとれます。これは、男性に特に顕著な傾向です。

30代特有のQOSL因子

単身世帯の満足度が高く、特に男性に顕著な傾向が出ているのが「お金の裁量因子」です。キャリアのフェーズ的にある程度の収入を得る人が増えると考えられる30代。お金や資産を自由に使うことができているという実感が、幸福度の向上につながっていると推察できます。また「自由因子」も満足度が高く、他の世代では見られない要素です。時間を比較的自由に使えているという点が、幸福度に良い影響をもたらしています。一方、満足度が低い因子として、特に女性に顕著な傾向が出ているのが「経済状況因子」です。現状の収入額に関わらず、単身世帯だからこそ経済面で不安を感じる場合が多いのではないでしょうか。

40代特有のQOSL因子

他の因子より特に満足度が低い因子として、40代でのみ顕著な傾向が出ているのが「人との出会い因子」です。プライベートでの新たな出会いの機会があるかどうかが、幸福度に影響を与える要素になっています。また、非単身世帯と比べて幸福度への影響が大きい「学びの機会因子」からは、仕事や私生活の成熟に伴って、新たな刺激を求める姿勢がうかがえます。

50代以上特有のQOSL因子

非単身世帯より満足度が低い因子として挙がっているのが、「仕事のやりがい因子」「身体的健康因子」です。日々の仕事に喜びや楽しさを感じられているかどうかは、50代以上の幸福度を考える上で重要なテーマだと言えますが、現状は不足している傾向にあります。また、身体の健康という面では、特に男性において単身世帯と非単身世帯の間で満足度の差が大きい傾向にあります。

第三弾は、【単身世帯のリアルボイス!!】です。お楽しみに!

■調査概要
調査主体:日鉄興和不動産株式会社
調査対象:一都三県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に在住の20歳以上の男女(学生除く)1600名調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年10月25日~10月28日