一人暮らしの自炊は本当にコスパが悪い?楽に続ける4つのコツを紹介
COLUMN
2026.01.13
忙しい生活のなかで、一人暮らしで自炊を続けるのは大変ですよね。実際「自炊はコスパが悪い」「惣菜を買ったり外食をしたりしたほうが安く済む」と考える人もいます。
そこでこの記事では、一人暮らしの自炊は本当にコスパが悪いのか、金銭コストや時間コスト、労力コストなどの5つの観点から解説します。自炊を続けるべきかどうか悩んだときはぜひ参考にしてくださいね。
一人暮らしの自炊でコスパが悪いと感じる6つの理由

自炊のコスパの良し悪しを考えるうえで、まず大事になるのが「自炊はコスパが悪い」と感じる理由を整理すること。原因がわかれば対処法も考えやすくなりますよね。
この記事では、自炊はコスパが悪いと感じる理由を6つに分けて整理してみました。
■一人暮らしの自炊でコスパが悪いと感じる6つの理由
- 一人分を作ろうとすると食材が余ってしまうから
- 食材が高く中食や外食を利用したほうが安いと感じるから
- 買い出し・調理・後片付けなどの時間がかかるから
- 中食や外食に比べて作業工程が多く労力がかかるから
- 自分で作るより惣菜や外食のほうが美味しいと感じるから
- 一緒に食べる人がおらず精神的な満足感が少ないから
ここからは、それぞれの理由について例を交えながら解説します。
1.一人分を作ろうとすると食材が余ってしまうから
一人分だけ食事を作ろうと思うと、どうしても食材が使いきれず余ってしまう━━。これは、自炊のコスパが悪くなってしまう、一人暮らしならではの悩みですよね。余った食材を上手に活用できず腐らせてしまうことも、めずらしくありません。
2.食材が高く中食や外食を利用したほうが安いと感じるから
中食とはコンビニ弁当やスーパーの惣菜などを買って家・職場などで食べることです。近年は野菜や米などさまざまな食材が値上がりしているため、節約のために自炊をしようと思っても「お金がかかる」と感じることが多いですよね。
さらに自炊の場合は食材費に加えて調理するための光熱費もかかるため、「中食や外食で済ませたほうが安いかもしれない」と感じるのも無理はありません。
3.買い出し・調理・後片付けなどの時間がかかるから

自炊は金銭的なコストだけでなく、食材の買い出し・調理・後片付けと時間のコストもかかりますよね。中食や外食なら調理の工程がないため、その分手早く簡単に食事をすることができます。
特に仕事や趣味などで忙しい生活を送っていると「自炊は時間がかかるから面倒だな」と感じる機会がどうしても多くなってしまいます。
4.中食や外食に比べて作業工程が多く労力がかかるから
自炊は先ほど説明したように買い出し・調理・後片付けなどの工程が多く、中食や外食に比べて労力も必要になります。
特に日々の仕事や生活で疲れが溜まっていると、調理をしたり片付けたりする気力がわかないですよね。その結果「自炊したくない」「自炊を続けるのは大変だ」という気分になってしまうと思います。
5.自分で作るより惣菜や外食のほうが美味しいと感じるから
自炊は個人の料理の腕前によってクオリティに差が出ます。そのため、あまり料理が得意ではない場合、頑張って作っても美味しいと感じられないことがあり「お金も時間も無駄にした」「惣菜を買ったり外食したりしたほうが良い」と思ってしまう場合もあります。
6.一緒に食べる人がおらず精神的な満足感が少ないから
一人暮らしをしていると、一人で食べる機会がどうしても多くなりますよね。頑張って作っても誰からも反応がないため「こんなに時間と労力をかけて頑張る意味があるのかな」と感じて、自炊を続けるモチベーションが下がってしまうこともあります。
一人暮らしなら自炊より買った方が安い? 5つの観点で中食・外食と比較

自炊をすると食材が余るし、ガスや電気などの光熱費がかかるし、時間と手間もかかる…。そうなると「できあいのものを買ったり外食で済ませたりしたほうが良いのでは?」と思うこともありますよね。
そこで、一人暮らしの食事のコスパについて、5つの観点から、自炊をした場合と中食や外食をした場合を比較してみました。
■自炊・中食・外食の比較
- 金銭コスト:上乗せコストが少ない「自炊」が一番費用を抑えやすい
- 時間コスト:準備や片付けが必要ない「中食・外食」のほうが時間を節約できる
- 労力コスト:献立決めや調理をしなくて良い「中食・外食」が圧倒的に楽
- 味の満足度:店舗が味を管理している「中食・外食」のほうが高め
- 栄養:自分で味を調整できる「自炊」のほうがバランスを取りやすい
ここからは、それぞれの観点から自炊のコスパの良し悪しを解説します。
金銭コスト:上乗せコストが少ない「自炊」が一番費用を抑えやすい
コスパの良し悪しを考えるうえでまず欠かせないのが「金銭コスト」です。中食・外食は店舗の運営費や加工のコストなどが上乗せされているため、同じ内容の食事をするならやはり自炊のほうが費用を抑えやすいと考えられます。
■牛丼1杯を食べる場合の金銭コストの目安(一例)
- 自炊:400円程度(食材費のみ)
- 中食:600円程度(コンビニの牛丼)
- 外食:500円程度(牛丼チェーン・並盛)
時間コスト:準備や片付けが必要ない「中食・外食」のほうが時間を節約できる
食事の準備や後片付けにかかる時間もコストの一種として考えると、中食や外食のほうが圧倒的にコスパが良いといえます。
自炊は買い出し・調理・後片付けなどの時間がかかりますが、中食は調理の工程がなく後片付けも弁当のトレイを捨てるだけなど簡単ですよね。
外食も、近場で食事の提供が早い店で済ませるならそれほど移動時間はかかりません。調理の提供まで待ち時間がかかることもありますが、SNSをチェックするなど好きなように時間を過ごすことができるので、時間の使い方が拘束されてしまう自炊に比べるとコスパは悪くないといえます。
労力コスト:献立決めや調理をしなくて良い「中食・外食」が圧倒的に楽
一食を用意して片付けるまでにかかる労力もコスパの対象として考えると、自炊は献立を考えたり調理をしなくてはならないため、コスパはあまりよくありません。
中食は、レンジで温め直すなどするだけで簡単に食事をとることができますし、外食にいたっては自分で何もしなくても食事が提供されるので圧倒的に楽と言えるでしょう。
味の満足度:店舗が味を管理している「中食・外食」のほうが高め
かけたお金や時間、労力に対して「どれくらい美味しい物が食べられるか」という観点で自炊・中食・外食を比較してみると、自炊の腕前がどれくらいあるかにもよりますが、一般的には店舗が味を管理している中食や外食のほうが満足できる可能性が高いです。
栄養:自分で味を調整できる「自炊」のほうがバランスを取りやすい
かけたお金や時間、労力に対して「どれくらい栄養バランスのとれた物が食べられるか」という観点で考えると、自分で味付けを調整できたり食材を選択できたりする自炊のほうが、栄養バランスがとりやすいといえます。
中食や外食は多くの人が美味しいと感じられるように濃い味付けになっていたり脂や砂糖が多く使われていたりすることも。また、野菜などの食物繊維が不足しやすいため、中食・外食中心の生活を続けていると栄養が偏ってしまう可能性もあります。
一人暮らしの自炊のコスパを上げる!時間と手間を減らす4つのコツ

「自炊はコスパが悪い」「一人暮らしで自炊を続けるのは無理」と感じる大きな要因が、中食や外食に比べて多くの時間と手間がかかること。
そこでここからは、自炊の時間と手間を最小限にするコツを4つ紹介します。
■自炊の時間と手間を減らす4つのコツ
- 買い出し・調理の手間を減らすためにまとめ買いと作り置きを習慣化する
- 何を食べるか悩まないように一週間の献立を固定化する
- 味の満足度を上げるために自分が美味しいと思うメニューを見つける
- 後片付けにかかる時間を減らすために料理に使う器具や皿を限定する
節約や健康のために自炊を続けたいと思ったら、これから紹介する方法をぜひ参考にしてくださいね。
1.買い出し・調理の手間を減らすためにまとめ買いと作り置きを習慣化する
1回の買い出しには、以下のようにいろいろな工程がありますよね。食材のまとめ買いをすると、買い出しの回数を減らした分これらの工程をスキップできるので、多くの時間や手間を浮かせることができます。
■1回の買い出しの工程
- 家を出てスーパーに移動する
- 店内を回って買う物を選ぶ
- 会計をする
- スーパーから家に帰る
調理についても同じことがいえます。食事のたびに調理をするのが大変なら、料理の作り置きをしておくことで、以下のような工程を大幅にカットすることができます。
■1回の調理の工程
- 食材と調理器具を用意する
- 食材を洗う
- 食材をカット・下処理/加工する
- 加熱・調理する(焼く・煮る・炒める など)
- 味付けをする
- 調理器具・食器を洗う
2.何を食べるか悩まないように一週間の献立を固定化する
何を食べるか毎回考えるのが面倒くさくて自炊をしたくないという場合もありますよね。そういう場合は「献立の固定化」がおすすめです。
■献立の固定化のメリット
- メニューがあらかじめ決まっているから毎回の食事の前に考える必要がない
- 買い出しのときに何の食材を買うか迷うことがなく時間の節約になる
とはいえ毎日同じメニューを食べると飽きたり栄養バランスがとりづらかったりするので、まずは一週間分の朝昼晩の献立を考えてみましょう。
3.味の満足度を上げるために自分が美味しいと思うメニューを見つける
これまで自炊で作るメニューにあまりこだわったことがない場合は、自分が美味しいと思う「お気に入りメニュー」を開拓してみると、味の満足度が上がって自炊を続けるモチベーションを維持しやすくなるかもしれません。
■お気に入りメニューの探し方
- 外食でよく注文する料理を作ってみる
- 人の家に招待されて食べたときに美味しいと思ったメニューを作ってみる
- 実家でよく食べていた料理を作ってみる
- ストレスを感じたときによく食べる料理を自分で作ってみる
4.後片付けにかかる時間を減らすために料理に使う器具や皿を限定する
自炊は準備だけでなく後片付けにも時間と手間がかかりますよね。それを減らすためには、料理に使う器具や食事に使う皿を限定してなるべく数を増やさないようにするのがおすすめです。
■料理に使う器具や皿を限定するコツ
- 同じ用途の調理器具は何個も使わず1つを都度洗いながら料理する
- 1つで何通りもの使い方がある万能調理器具を使う
- 野菜を洗うときはボウルやザルを使わずフライパンで代用する
- 料理の下味は皿やタッパーを使わず使い捨てのポリ袋を活用する
- 盛り付けはワンプレートや丼ぶりなど1つに収める
以下の記事では、自炊のハードルを下げるコツとして「すぐ調理できる形に食材をあらかじめカットしておく」などこの記事で紹介していないものも解説しています。合わせて読んでみてくださいね。
一人暮らしの食費を節約する5つの方法! 取り組みやすい順に紹介
もう自炊は無理…一人暮らしで自炊に疲れたときの3つの対処法

自炊にかかる時間や労力を減らすためにいろいろと工夫しても、忙しい生活を送っていると「もう料理したくない…」と感じるときもありますよね。
一人暮らしで自炊に疲れたときは、中食や外食を挟んだり自炊の節約効果を可視化したりして、無理のない範囲で続けられるように工夫してみましょう。具体的には、次のような方法がおすすめです。
■一人暮らしで自炊に疲れたときの3つの対処法
- 冷凍食品やインスタント食品などを活用する
- 予算の範囲内で中食や外食の機会を設ける
- 定期的に食費を計算して自炊の節約効果を確認する
それぞれの取り組み方について、これから解説しますね。
1.冷凍食品やインスタント食品などを活用する
冷凍食品やインスタント食品は、電子レンジで数分加熱するなど短い時間と少ない労力で調理ができるため、自炊をしたくない日でも手軽に食事を用意できます。
■冷凍食品・インスタント食品の例
- 冷凍弁当
- 冷凍ごはん系(チャーハン・うどん・パスタなど)
- 冷凍おかず系(唐揚げ・餃子・コロッケなど)
- 冷凍野菜
- レトルトカレー
- インスタントラーメン
- インスタントみそ汁・スープ
中食や外食に比べると費用も抑えやすいので「自炊はしたくないけれどお金もあまり使いたくない」というときにおすすめです。
2.予算の範囲内で中食や外食の機会を設ける
一人暮らしで自炊に疲れたら、ときどき中食や外食を挟んで普段より楽をしましょう。とはいえ、節約を頑張ろうと思っているなかで計画にない中食や外食をしてしまうと、後悔したり罪悪感を感じたりすることもあるかもしれません。
そうならないようにするには、月の食費のうちいくらかをあらかじめ中食や外食の予算として確保しておくのがおすすめです。
■予算の決め方
- 月に何回ぐらい中食や外食ができれば自炊を無理なく続けられそうか考える
- 「中食・外食の回数×1回あたりにかかる費用」で予算を決める
3.定期的に食費を計算して自炊の節約効果を確認する
節約を目的に自炊をしている場合、自炊がどれくらい節約につながっているのか把握できていないと、自炊を続けるモチベーションが下がってしまうことがあります。
そのため自炊に疲れたときは、仮に毎日中食や外食をした場合の食費を計算して、これまで自炊でいくら節約できたのか数値として可視化してみるのもおすすめです。
過去に中食・外食中心の生活をしていて食費がかさんでいた時期があるなら、その時期の食費と今の食費と比較してみるのも良いでしょう。
一人暮らしで自炊のコスパが悪いと感じたら自分が楽に続けられる方法を探してみよう
この記事では、一人暮らしの自炊のコスパについて5つの観点から中食・外食と比較しました。自炊は時間や労力はかかりますが、金銭的にはやはりコスパが良く、栄養バランスもとりやすいです。
そのため、節約したい・健康に気を付けたいという人は、なるべく時間や手間をかけずに自炊を続けられる方法を見つけるのがおすすめです。ときには中食や外食も挟みながら、無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。
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