SPECIAL ambassador COLUMN Vol.8

知っておきたい!
プライベートとビジネスの
お祝いマナー

の皆さまへ
スペシャルアンバサダーの
コラムをお届けします。

知っておきたい!
プライベートとビジネスのお祝いマナー

image photo

会社でもプライベートでも、周囲でおめでたいことがあった際、どのようにお祝いすべきか悩む場面は少なくありません。

会社の福利厚生としてお祝い金がある場合でも、一緒に働く人の中で特別に仲が良い・お世話になっている人に対して、個人的にお祝いを伝えたいこともありますよね。

また、友人のお子さんに対する入学祝いなど「現金のご祝儀は大袈裟かも」という場面で「お祝いの気持ちを伝えたい」ときに、どのようなギフトが良いか悩むこともあるのではないでしょうか。

今回は、一般的なご祝儀の金額やマナーに加え、ちょっとしたお祝いを伝えるのにぴったりな、さりげなく喜ばれるギフトもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

卒業祝い・入学祝いはどちらが優先?

まず、今の季節に知っておきたい、卒業・入学のお祝いマナーをご紹介します。

お祝いを贈りたい相手が3月に卒業・4月に入学を迎える場合、2回もお祝いを渡すのは「大袈裟かもしれない」と悩むこともあるでしょう。
一般的には、進路が決まっていない場合を除き、卒業と入学が連続するときは入学祝いを優先します。

お祝いを渡す時期は、入学の1ヶ月前〜1ヶ月後が目安です。現金を贈る場合は5千円〜2万円程度が目安ですが、金額は相手との関係の深さによって異なります。
親族同士であれば、親世代に確認してみると良いでしょう。現金を贈る祝儀袋は、紅白の蝶結びの水引がついたものを使います。

相手が会社の同僚や友人のお子さんであれば、現金のご祝儀を渡すのは「大袈裟かも」と思うこともありますね。
入学祝いは基本的に「内祝い」が不要とされているため、現金のご祝儀の場合、受け取った方も気兼ねしてしまうかもしれません。

そのようなときは、お祝いの気持ちを伝えるため「お子さんに」と図書カードやブランド物のハンカチなどを贈るのも良い方法です。

結婚祝いの相場と新生活にぴったりのプレゼントは?

次に、結婚祝いの相場について見ていきましょう。

結婚のお祝いは、現金を贈るのが一般的です。新札を用意し、紅白または金銀の結び切り/あわじ結びの水引がついた祝儀袋に入れて渡しましょう。

近年は、個性的な水引をあしらった祝儀袋も市販されていますので、好みに合わせて選ぶのも楽しいですね。

一般的な金額の目安は以下の通りですが、新郎新婦との間柄を考慮して決めて構いません。ただし、4や9など縁起の悪い金額は避けてください。

一般的な金額の目安
本人との関係 金額の目安
友人・会社の同僚 2〜3万円
会社の上司・部下 3万円
兄弟姉妹 5万円
その他の親族 3万円〜

勤務先で慶事があった場合、会社内で「上司は○円・同僚は○円」とお祝いの金額が統一されていたり、社内で取りまとめて本人に渡したりすることがあります。まずは親しい先輩や総務部などに確認してみましょう。

会社の慣例とは別に、親しい同僚へ個人的にお祝いを伝えたい場合は、相手が欲しいものをチョイスできるカタログギフトが役立ちます。
産地限定やこだわりの逸品を揃えたものなど、想いのこもったカタログギフトも喜ばれますよ。

出産祝いに喜ばれるプレゼント・避けたいプレゼントは?

続いて、出産のお祝いです。

出産祝いは、友人同士であれば5千円程度の現金を贈るのが一般的です。祝儀袋は、紅白の蝶結びの水引がついたものを使いましょう。

出産祝いとして一般的な金額の目安はあるものの、親しい友人・会社の同僚であれば、本人から希望を聞いてプレゼントを用意するのも良い方法です。友人同士でお祝いを取りまとめて、少し値の張る品物を用意するのも楽しいですね。

プレゼントは、ガーゼやタオルなどの布製品を選ぶ人が多いため、実はママ側が「たくさんもらいすぎて困る」というケースも少なくありません。

育児経験者としておすすめのアイテムは、赤ちゃん用のレッグウォーマーや、チャイルドシートのよだれカバーなどです。また、絵本用に図書カードも喜ばれます。

気をつけたいのは、流行りの「オムツケーキ」です。おむつをケーキ型に組み合わせた見た目は可愛いものですが、衛生面を気にする人もいるため、特にママから希望がない限りは避けた方が無難でしょう。

海外出身者へお祝いを伝える際の注意点

近年はグローバル化が進み、社内に海外出身の人がいることも珍しくありません。日本とは異なる習慣を持つ人にも失礼にならないお祝いマナーとは、どのようなものでしょうか。

基本的に、結婚や出産など慶事のお祝いは、相手に「これは日本の習慣で…」と説明して渡せば、お祝いの気持ちが伝わるでしょう。ただし、海外では「内祝い」などのお返し文化はありませんので、そのつもりで。

祝儀袋は日本ならではのアイテムですから「珍しい」と喜んでくれる場合も少なくありません。

一方、クリスマスなど宗教に関係するイベントは注意が必要です。日本人の感覚で宗教イベントを押し付けてしまうと、失礼になることも考えられます。
相手の習慣がわからないうちは、慎重に対応したいですね。

開店祝いや新社長就任などのビジネス上のお祝い

最後に、ビジネス上のお祝いマナーについても知っておきましょう。

会社の取引先などから、新店舗の開店や新社長就任といったイベントを耳にした場合、すぐに上司に報告する必要があります。

取引先の慶事は、会社の規定でお祝いの方針が決まっている場合が多いもの。花輪や胡蝶蘭といったお祝いの品の注文や、社長名で祝電を手配することもあるため、素早い報告が肝心です。

また、取引先の式典に上司の代理で出席することになった場合は、受付で招待者(上司)の代理であることを伝えましょう。
芳名帳には招待者である上司の名前を記入し、その下に小さな字で(代)と書き添えます。自分の名前を書く必要はありませんので、注意してください。

マナーよりも気持ちを大切に

近年はWebやSNS等で様々なマナーが取り上げられ、混乱してしまうことも少なくありません。ですが、マナーを難しく考えすぎて、お祝い自体が面倒になってしまうのは避けたいですね。

本来、おめでたいことをお祝いする気持ちが先にあり、マナーは後から形成されたもの。
私は結婚祝いに「割れ物はNG」というマナーを知った上で、本人のリクエストでシャンパングラスを贈ったこともあります。

このように、相手に「お祝いしたい」という気持ちが伝わることがなによりも大切です。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら、お祝いを選んでみてくださいね。

久慈 桃子
久慈 桃子
想いを翻訳する編集ライター
大学卒業後、出版社の編集や観光協会の広報、商工会の職員などを経て編集ライターとして独立。リモートワークで仕事と子育てを両立しつつ、家庭菜園にも精を出す。好きな野菜は春菊(育てやすいから)。アロマテラピー検定1級、2級FP技能士。
twitter