SPECIAL ambassador COLUMN Vol.12

ハーブ&香味野菜を育てて、
彩り豊かな美味しい生活を
楽しもう!

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ハーブ&香味野菜を育てて、
彩り豊かな美味しい生活を
楽しもう!

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食材直販プラットフォームを展開する株式会社ポケットマルシェの調査によると、コロナ禍で自炊が「増えた」と回答した人は56.3%と半数を超えました。
ところが、最初は自炊を楽しんでいたものの、段々とメニューがマンネリ化して飽きてきてしまった…という声も耳にします。

そんなときは、料理にハーブや香味野菜を1つ加えてみましょう。
手間暇をかけずとも「一緒に焼くだけ・きざんで添えるだけ」といった簡単な調理方法で、彩りが良くなるうえ味もグッと本格的になります。

料理に使うハーブや香味野菜は、スーパーで買うと割高ですが、自宅で簡単に育てられるものもあります。今回は、プランターで栽培できるハーブや香味野菜と、おすすめ料理を紹介します。

料理にハーブや香味野菜はどう使う?

ハーブや香味野菜は「料理に取り入れるのが難しそう」と思いがちですが、実はとても簡単。
バジルの葉が散らされたピッツァマルゲリータや、刺身に添える大葉など、料理に風味や彩りを添える名脇役が、私たちの食生活に溶け込んでいます。

ミントやバジルなどのハーブ、ネギや大葉などの香味野菜は、香りが強いためメインの食材として食べるのには向きません。
しかし、肉や魚の臭みを抑え、豆腐や素麺といった味の淡白な食材にほどよいアクセントを足す材料として、古くから親しまれてきました。

ハーブや香味野菜は、臭みのある食材と一緒に焼く・煮込む、味の淡白な食材に細かくきざんで添えるなど、調理方法も簡単。
さらに、野菜の彩りが加わることで、料理がより美味しそうに見える視覚的な効果もあります。

ここからは、育てやすく、料理にも使いやすいハーブと香味野菜を紹介していきます。

自宅で育てられるハーブとおすすめ料理

まず、プランターなどで簡単に育てられるハーブとおすすめの料理です。

バジル
イタリア料理でお馴染みのバジルは、シソ科の育てやすい植物。水と肥料をたっぷり与えれば、日当たりの良いベランダや室内などで簡単に栽培できます。

フレッシュなグリーンノートとほのかな甘味がある親しみやすい香りを持ち、生で食べてもあまり苦味はありません。トマトやチーズ、ニンニクとの相性が良く、色々な料理に取り入れやすい初心者向きのハーブと言えるでしょう。

おすすめ料理は、バジルとトマトとモッツァレラチーズを合わせたカプレーゼです。
材料を切って並べるだけの簡単調理で、フレッシュバジルの風味が爽やかな、カラフルで美味しいオードブルができあがりますよ。

ミント
ミントはとても丈夫で育てやすい反面「庭に地植えしてはいけない」と言われるほど繁殖力が強いハーブです。必ず鉢やプランターで育てましょう。

園芸店には色々な種類のミント苗がありますが、代表的なものは「スペアミント」と「ペパーミント」です。スペアミントは甘みのある穏やかな香り、対してペパーミントは清涼感と刺激の強い香りです。お好みで選んでください。

おすすめ料理は自家製モヒート! ライムと砂糖、そして収穫したミントの葉をグラスで混ぜ合わせ、ラム酒と炭酸水を注ぐだけで、見た目もフレッシュなカクテルのできあがりです。お酒が苦手な人は、アイスティーにミントを入れても爽やかな風味が楽しめます。

ローズマリー
ローズマリーは冬でも緑の葉が楽しめる常緑低木で、観葉植物としてもおすすめのハーブです。料理用のほか、香料や園芸用としても重宝されている万能植物で、わが家では庭のローズマリーの枝でクリスマスリースを作ることもあります。

ローズマリーは、爽やかな甘さとわずかなほろ苦さのある香り。クセの強いラム肉や豚肉の臭み消し、淡白な鶏肉やじゃがいもの風味づけなどに使われています。

おすすめ料理は、ローズマリーで下味をつけ、そのまま一緒にグリルするだけのスペアリブ。ローズマリーの香りが豚肉の臭みを抑え、グッと本格的な味わいになるでしょう。

ルッコラ
菜の花と同じアブラナ科のルッコラは、ゴマに似た香りとわずかな辛みが特徴。栄養価が高く、カルシウムとビタミンCが多く含まれています。

日に当たりすぎると葉が固くなるため、明るい日陰で育てるのがポイント。虫が寄ってきやすい植物なので、秋に種まきする栽培方法がおすすめです。

ルッコラは生ハムやチーズとの相性が抜群に良く、ホットサンドやパニーニに使うと、フレッシュな美味しさが病みつきになりますよ。

自宅で育てられる香味野菜とおすすめ料理

続いて、プランターでも育てやすい香味野菜とおすすめの使い方を紹介します。

ミョウガ
独特の香りや辛みを楽しめるミョウガは、病害虫の被害がほとんどなく、植えっぱなしで毎年収穫ができる初心者向きの植物です。

地下茎で増えるため、植え付けは深さ30cmぐらいのプランターを使います。乾燥が苦手で日陰でも良く育つミョウガは、室内でも栽培できるうえ、青々とした葉が涼しげで夏場のインテリアとしてもおすすめです。

ミョウガの爽やかな香味は夏の暑い時期にピッタリ。細くきざんで冷や奴や味噌汁に加えると食も進みますよ。

シソ/大葉
冷奴や刺身のツマなど幅広く利用されている大葉。実は、植物の青シソと大葉は同じもので、食品として流通する際に「大葉」と呼ばれています。

暑さに強い植物ですが、日光に当たりすぎると葉が固くなるため、半日陰の場所で栽培するのが良いでしょう。

大葉の香り成分であるぺリルアルデヒドには、胃液の分泌を促し消化を助ける作用があります。そのため、肉料理と大葉の香りは相性バツグン。豚バラと肉と大葉をくるっと巻いて炒めるだけで、パクパク箸が進む一品ができあがりますよ。

葉ネギ
西日本で栽培されることの多い葉ネギは、葉が細く柔らかで、長ネギとは異なり白い部分が少ないのが特徴です。

長ネギのように土寄せをする必要がないため、葉ネギはプランターでも簡単に育てられます。病害虫もほとんど発生しません。

特有の風味と辛味があり、油揚げと葉ネギをごま油で炒めるだけで、あっという間にお酒のおつまみが完成します。また、きざんで冷凍しておけばお味噌汁や冷や奴にも使えるので、万能選手として常備しておきたい野菜ですね。

三つ葉
三つ葉は日当たりの悪い場所でもよく育ち、葉の形も可愛らしいことから、ミョウガと同様に室内栽培向きの香味野菜です。

種まきの際は、1晩水に浸して発芽しやすくするのがポイント。栽培中は、あまり間引かず密植ぎみにしておくと、茎と葉が柔らかく育ちます。

上品で優しい風味が特徴の三つ葉は、サラダやおひたしでそのまま食べても美味しいですし、鶏肉や卵などクセのない素材ともよく合います。簡単に作れるおすすめ料理はかきたま汁。フレッシュな三つ葉を浮かべると、料亭のような本格的な味わいに仕上がりますよ。

ハーブ・香味野菜で彩り豊かな生活を

今回紹介したハーブや香味野菜は、いつもの料理にサッと加えるだけで本格的な味を演出する名脇役です。彩りも良く写真映えも楽しめるので、いつもの料理を手軽に本格化できるでしょう。

さらに、ハーブや香味野菜はベランダや窓際で簡単に栽培できるものが多く、お世話も簡単。グリーンのある部屋はリラックスにもつながりますね。
この記事が、皆さんの彩り豊かな生活の参考になれば幸いです。

久慈 桃子
久慈 桃子
想いを翻訳する編集ライター
大学卒業後、出版社の編集や観光協会の広報、商工会の職員などを経て編集ライターとして独立。リモートワークで仕事と子育てを両立しつつ、家庭菜園にも精を出す。好きな野菜は春菊(育てやすいから)。アロマテラピー検定1級、2級FP技能士。
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