SPECIAL ambassador COLUMN Vol.17

急にやる気がなくなった…
それ「燃え尽き症候群」かも!
原因と治し方を解説

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急にやる気がなくなった…
それ「燃え尽き症候群」かも! 原因と治し方を解説

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「これまでがんばっていたことに突然やる気が出なくなり、何もする気が起きない…」そんな状態に陥っているのは、もしかすると『燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)』を発症しているからかもしれません。

今回は『燃え尽き症候群』の主な症状や原因、対処方法(治し方)などを紹介します。自分で症状をチェックできるリストも紹介しますので、思い当たる人はぜひ参考にしてみてください。

燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)とは

『燃え尽き症候群』とは、その名の通り、まるで燃え尽きたかのように突然やる気を失ってしまった状態のこと。別名を『バーンアウトシンドローム』といいます。

『やる気がなくなる』以外には『お酒の量が増える』『人と関わりたくなくなる』なども、燃え尽き症候群によく見られる症状です。ひどくなると社会に適応するのが難しくなる恐れもあるため、医学の世界では燃え尽き症候群を『うつ病の一種』と考えています。

症状によっては病院やクリニックなどで診察を受けなければ治らないケースもあり、最悪の場合は命に関わるケース(過労死や自殺など)もあるため注意が必要です。

燃え尽き症候群の主な原因は「がんばり過ぎ」

燃え尽き症候群に陥る原因として考えられるのは、やはりがんばり過ぎてしまったことが挙げられます。

名前からも分かるように、燃え尽き症候群は心と体のエネルギーを使い果たしてしまうことで陥るものです。スマホの『充電切れ』や、車の『ガス欠』みたいなものだと思っていただくと分かりやすいかもしれません。

また、燃え尽き症候群に陥るタイミングは人それぞれです。

『努力が報われないと知った時』や『何かを達成したタイミング』のほか、中には『朝、起きたら急にやる気が出なくなっていて…』という人もいます。

そのためやる気が出ないのは『燃え尽き症候群』によるものなのか、それとも『一時的な疲れ』によるものなのかを判断するのは簡単ではありません。

そこで今回は、自分で簡単にチェックできるリストを用意しました。

「最近どうもやる気が出ない…」という人は、以下のリストで当てはまるものがどれくらいあるかチェックしてみてください。

「チェックリスト」を使って自分でチェック!

□特定の事に関してのみ、突然やる気がなくなった
□何日か休んでもやる気が元に戻らない
□朝、起きるのがつらい
□お酒の量が増えてきた
□なんとなく人に会いたくない
□心に余裕がなくて人に優しくできない
□イライラすることが増えた

このリストのうち、2つ以上のチェック項目に当てはまる人は燃え尽き症候群である可能性が高いと考えられます。

特に(1)の『特定の事に関してのみ突然やる気がなくなった』と(2)の『何日か休んでもやる気が元に戻らない』は燃え尽き症候群の代表的な症状ですので、この両方に当てはまる場合は燃え尽き症候群である可能性が“より高い”と考えられます。

では燃え尽き症候群に陥ってしまった時は、どのようにすればよいのでしょうか?

一番の対処方法は「休息」と「リフレッシュ」

「燃え尽き症候群に陥っているのかも」と思った時は、とにかくそのストレスとなっている事から離れて体と心をゆっくり休めるのが一番です。

例えば仕事に対してのやる気だけがなくなっているなら、できるだけ長めに休みを取って心と体をリフレッシュするよう努めてみてください。

会社員であれば使わずにたまっていた有休を消化したり、それが難しい場合はプライベートの時間を優先して確保したりするだけでも違います。

上司の目が気になる人は、事情を説明した上で「しばらく定時で上がらせてほしい」と相談してみてはいかがでしょうか。それすらも難しい場合は、もしかするとそういった職場の環境が燃え尽き症候群を発症させる原因になっているのかもしれません。

そのまま放置しておくと症状が悪化する恐れもありますので、思い当たるフシがある人は診断書を提出した上で休職することも視野に入れてみてほしいと思います。

というのも、燃え尽き症候群から抜け出すためには心と体を回復させてあげることが最も重要だからです。

1日も早く復活するためにも「今は回復の時」と割り切り、これまで誰かのためにがんばっていた時間をしばらくの間は徹底して自分のために使ってあげてください。

例えば話すことでストレスを発散するタイプの人は友達に電話したり、美容が好きな人は美容室でゆっくりヘッドスパを楽しんだり、誰にも会いたくない人は1人でプチ旅行に出掛けたりするのもよいでしょう。

また心と体をリフレッシュするには、こういった取り組みも効果的です。

現実から離れる
好きなことに没頭する
睡眠不足を解消する
自然に触れる
頭を空っぽにする…etc.

ある程度の期間を休息とリフレッシュに充てながら過ごしても回復しない場合は、専門家に相談してみることをオススメします。

目安の期間は、1か月です。

1か月たっても症状が良くならない場合は、ぜひ心療内科や精神科、メンタルクリニックなどの受診を検討してみてください。もしかすると、投薬治療が必要なのかもしれません。

がんばり屋さんには「自分をいたわるスキル」が必要です!

がんばり屋さんは特に陥りやすい『燃え尽き症候群』。「なぜ急に?」「自分でも訳が分からない…」という時は、心と体が充電切れを起こしているのかもしれません。

普段から無理をしがちな自覚がある人は、ぜひ率先して休息を取るよう心掛けてみてください。オンとオフの切り替えを意識するだけでも、意外と効果はありますよ。

当然ですが、健康はお金で買えません。またどんなにお金を積んでも、時間を元に戻すことはできません。心と体の健康を完全に損ねてしまわぬよう、自分をいたわるスキルも身に付けていきましょうね。

永瀬 なみ
永瀬 なみ
幸せコラムニスト・カウンセラー
「幸せは自分の心が決める」をモットーに、人生そのものや暮らし全般、キャリア、人間関係、恋愛などのコラム(エッセイ)を執筆中。カウンセラーの資格を保有し心理学に詳しいことから、専門家としてテレビの取材協力やWeb記事の監修を任されることも。シングルマザー歴20年弱。夢は著書を持つこと、犬&イルカと暮らすこと。twitter