SPECIAL ambassador COLUMN Vol.31

ライフキャリアとは?
自分だけの「幸せな生き方」を考えよう

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ライフキャリアとは?
自分だけの「幸せな生き方」を考えよう

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『ライフキャリア』という言葉を聞いたことがありますか? ここ数年で聞くことの増えた言葉ではありますが、何を指している言葉なのかがイマイチ分からなかったり「自分には関係ないもの」と思っていたりする人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、キャリアカウンセラーの資格を有するコラムニストが『ライフキャリア』の定義や考える意義、必要性などを解説します。これからの人生をより幸せで楽しいものにしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

ライフキャリアとは? 実は2つに分かれる「キャリア」の意味

その名の通り、ライフキャリアとは「人生のキャリア」を指す言葉です。

では『キャリア』とは一体どんなことを指すのかというと、ご存じの通り「経歴」や「履歴」「経験」「進路」などを指す言葉です。

またキャリアを「仕事に関するもの」と捉える人は多いと思いますが、本来は「人生」や「生き方そのもの」を指す言葉でもあります。

しかし「キャリア=仕事に関するもの」という狭義(狭い範囲での意味)が先に定着してしまったことから、それと区別するために『ライフキャリア』という言葉が使われ始めました。

つまりキャリアを大きく分けると『ワークキャリア』と『ライフキャリア』という2つの種類に分かれるということです。

【キャリアの種類】
ワークキャリア (仕事に関するキャリア)
ライフキャリア (仕事以外のキャリア)

ただし、ワークキャリアはライフキャリアの一要素に過ぎません。

これはつまり、どんなにワークキャリアを充実させたとしても、その結果として自分のライフキャリア全体(=人生そのもの)が必ずしも充実したものになるとは限らないということです。

ご自身のキャリアを考える時は、ぜひこの点を忘れず、念頭に置いておいてくださいね。
図出典:CREW CAREER
https://crew-career.com/

「この先どうする?」キャリアは自分でコントロールできる!

ところであなたはこれまで、自分の人生について「この先どうしていこうか」と真剣に考えたことはありますか?

例えば転職や定年退職、結婚・離婚、出産や子どもの自立など、人生には必ず『転機』とも呼べる時期が訪れます。

そこで重要となるのが、“今だけ”でなく“将来を見越した”選択をすること。

仮に転職先を考えるのであれば、“就職すること自体”よりも“将来の自分が幸せになれる(満足できる)であろう選択をすること”の方が重要です。

なぜなら「自分の人生を自分で選択している(自己決定している)」という感覚こそが私たちの幸福感につながるからです(※)。

それに対して“今だけ”を考えて選択することは、いわば「行き当たりばったりな生き方」といえます。

もちろん時には、1つの選択肢として流れに任せることもあるでしょう。ですが何でもかんでも流れに任せて生きていけばいいのかというと、それはまた別の話です。

やはり人生における重要な要素は、状況や人の意見に流されず自分で決定していくことが望ましいと考えられます。

そうすることで私たちは「自分の人生を自分の足で歩いている」という感覚を常に抱き、納得しながら生きていけるからです。

まずは自分の将来について「理想」を思い描いてみよう

自分の将来について考え実現していくことを、専門用語で『キャリアデザイン』といいます。

もしこれまでの人生を「何となくの流れ」で生きてきたのなら、今度こそ「思い通りの未来」へと導いてみませんか?

例えば

・定年を迎える頃、どんな仕事をしていたいか?
・30年後の誕生日を迎える時、どんな自分でありたいか?
・死ぬまでに成し遂げたいことはあるか?

などと自分の「実現したい未来」について考え、その実現に向けて動き始めれば、あなたの人生はきっと見違えたように輝き始めます。

もちろん、全ての望みを叶えられるとは限りません。

ですが将来のビジョンさえ描けていれば、軌道修正をすることがあっても最終的な到達地点は変わらないはずです。

その時々の選択肢が自分の思い描く未来につながるものであれば、たとえ予定とは違う選択をすることになっても納得して歩いていけることでしょう。

ポイントは「日常的に」「未来から逆算して」考えること

キャリアデザインは、“何かあった時に考える”のではなく“日常的に考えておく”ことをオススメします。

というのも、いざという時に冷静かつ長い目で考えられる人はそう多くないからです。

ギリギリの状態で決断しようとすると、どうしても視野が狭くなり「今はこれしか選べない」「こうするしかない」という心理状態に陥ります。

ですが、そのように決断した場合には「自分で選択した」という感覚よりも「仕方ない」という半ば諦めに近い感覚を抱きながら生きていくことになるはずです。

こういった感覚を抱いていると、たとえどんなに裕福で快適な暮らしを実現できたとしても“本当の幸福感”を得ることはできません。

そこでオススメなのが、常に少し先のことを考えながら生活すること。

具体的には「3年後や5年後、10年後の自分がどんな風に生きていたいのか」を常に意識しながら日々の生活を送るのです。

そんな風に生きていれば、たとえ切羽詰まった状態に陥ったとしても“今だけ”に意識をとらわれることなく選択していけます。

これまであまり考えたことがなかった人は、ぜひ未来から逆算して考える習慣をつけてみてください。

数年後に実現したい自分のあり方を思い描き、そのために必要なステップを考えていく。

そんな習慣が身に付けば、きっと毎日に張り合いが生まれ、明日やあさって、来年や再来年が楽しみになってくるはずですよ。

幸せな未来は「描く」ことから。一歩ずつ、前へ進もう!

「自分の生き方は自分で選べる」

日本では、そんな感覚を持っている人があまり多くないかもしれません。ですが衣服や食事と同じように、住む所も、働く場所も、付き合う人も、実は全て自分で自由に選べるのです。

これからの人生をより幸せで楽しいものにしたい人は、ぜひ一度ご自身のライフキャリアについて考えてみてください。良くも悪くも、あなたの人生はあなたの意識によって大きく変わるものですよ。

参考サイト

(※)幸福感と自己決定―日本における実証研究|RIETI
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/rd/126.html

永瀬 なみ
永瀬 なみ
幸せコラムニスト・カウンセラー
「幸せは自分の心が決める」をモットーに、人生そのものや暮らし全般、キャリア、人間関係、恋愛などのコラム(エッセイ)を執筆中。カウンセラーの資格を保有し心理学に詳しいことから、専門家としてテレビの取材協力やWeb記事の監修を任されることも。シングルマザー歴20年弱。夢は著書を持つこと、犬&イルカと暮らすこと。twitter
永瀬なみ公式ブログ『natural(ナチュラル)』