インテリア・アートの意外なメリット
&初心者にオススメのアート4選
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既にご存じの方も多いと思いますが、アートにはさまざまな心理効果があります。見ることでリラックス効果を得られるほか、色彩によっては明るい気持ちにさせてくれたり心を癒やしてくれたりと、まさに良いことずくめです。
しかしアートに触れることで得られるのは、心理効果だけではありません。実は、アートに触れると体にも良い変化が訪れるのです。
そこで今回は、インテリア・アート(インテリアとしてアートを飾ること)の意外なメリットと初心者でもチャレンジしやすい4つのアートを紹介します。部屋の模様替えを考えている人やインテリア・アートにハードルの高さを感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
まず紹介したいのは、芸術鑑賞によって死亡のリスクが下がるというメリットです。
ある調査では「芸術的な活動(美術館やアートギャラリー、コンサートへ行くなど)をする人ほど死亡のリスクが低い」という結果が出ました(※1)。
この調査では、追跡している期間(14年間)に亡くなった人の割合を出しています。
それが、こちら。
・芸術的な活動を全くしなかった人:47.5%
・年に1~2回していた人:26.6%
・2~3か月に一度していた人:18.6%
この数字は、芸術的な活動をすればするほど死亡のリスクが抑えられることを示しています。
また近年では、病院にアートを取り入れる活動(ホスピタルアート)も広まっているようです。
ある国のレポートによると、院内にアートを取り入れることで「薬の使用量が減少する(鎮痛剤や睡眠導入剤など)」「在院日数が減少する」といったさまざまな効果が現れています(※2)。
死亡リスクの低下を含め、いずれもアートと健康の直接的なつながりは判明していません。
ただ、日常的にアートを鑑賞することが私たちの健康に良い影響を与えることだけは少しずつ分かってきています。
脳を活性化することも、アート鑑賞の知られざる効果の1つです。
専門家の話によると、美術館で作品に触れることでアルツハイマー患者の古い記憶がよみがえった事例もあるのだとか(※3)。
また医療の現場では『アートリップ』という取り組みも少しずつ広まっています。
アートリップとは認知症の方とそのご家族や介護士が共にアートを鑑賞し、感想や意見を話し合う活動のこと。この活動によって認知症によるうつ症状や不眠、イライラなどを軽減・改善し、生活の質を向上する効果が期待できます(※4)。
つまり「アートに触れることで心のトゲが自然となくなり、自律神経の働きが整っていく」ということですね。
アンチエイジングに詳しい医師も、ある記事上で『芸術鑑賞は自律神経の働きを整える効果があり、脳のボケ防止につながる』としています(※5)。
日常的なアート鑑賞は私たちの心だけでなく、体にも良い影響を与えてくれるようです。
日常的にアートを鑑賞したいなら『インテリア・アート』がピッタリです。
インテリア・アートとは、自宅やオフィス、施設や店舗などを装飾するアート作品のこと。自宅やオフィスなどにアートを飾れば、わざわざ出かけなくても自然とアートに触れられます。
とはいえ、初心者が急にアートを購入しようとすると「ハードルが高い」と感じてしまうかもしれません。
そこでここからは、初心者でもチャレンジしやすいインテリア・アートを4つ紹介します。
いずれも気軽に始められるものばかりですので、アートにハードルの高さを感じている人は参考にしてみてください。
『アートパネル』とは、木製(または発泡スチロール製)の土台に張り込んだアートのこと。『ファブリックパネル』や『アートボード』といった呼び方をすることもあります。
基本的にはフレームがなく、サイズやデザインもさまざまです。「絵」や「写真」のパネルもあれば「文字」や「模様」「木目」などのパネルもあります。
画像引用元:minnne
https://minne.com/
本格的なアート作品に比べると安価なものが多く、初心者でも手にしやすいのがうれしいポイント。簡単なものであれば、自作も可能です。
ネットで少し探すだけでもいろんな作品と出会えますので、ぜひ検索してみてください。
『アートポスター』とは、その名の通りアートとしても飾ることができるポスターのこと。
『オルタナティブポスター』や『ポスターアート』『アートプリント』など、他にもさまざまな呼び名があります。
先ほど紹介したアートパネルとは異なり、アートポスターはフレームに入れて飾るのが一般的。ただ、最近は壁に直接ポスターを貼るタイプも増えているようです。
例えば布製の『ファブリックポスター』は、フレームに入れず直に飾るのが一般的。中には水で貼って後ではがせるタイプもあります。
画像引用元:プレコチリコ ~お気に入りに囲まれて~
https://precocirico.com/
アートパネル同様、アートポスターも手頃な価格で販売されています。そのため初心者でもチャレンジしやすいのはもちろんのこと、季節や気分に合わせて気軽に交換できるのもうれしいポイントです。
いろんなアートを楽しみたい人は、アートポスターもぜひ視野に入れてみてください。
いろんなアートを試してみたい人は、サブスク(サブスクリプション)を試してみてはいかがでしょうか。
サブスクとは、月単位や年単位の定額料金を支払うことで継続的に利用できるサービスのこと。アートのサブスクではアートを手軽な価格でレンタルできるほか、気に入った作品を購入することもできます。
※中には定額で毎月1枚ずつアートを購入するサービスもありますが、レンタルという形をとるのが一般的です。
何よりうれしいのは、定期的にアートを交換できること。買い替えるのとは違ってアートを保管する必要がないため、いろんなアートを楽しみたい人にオススメです。
またインテリア・アートは部屋の雰囲気や家具などとの相性もあるため、いざ飾ってみたら「思っていた仕上がりと違う…」となってしまうことも少なくありません。その点サブスクなら実際に飾ってみれますので「コレだ!」と思う作品を見つけたい人にもピッタリです。
画像引用元:GIRL HOUYHNHNM
https://girl.houyhnhnm.jp/
「アートが届くたびに交換するのは面倒くさいけど、ずっと同じアートを飾っていると飽きてしまいそう…」
そんな人には『デジタルアート』がおすすめです。
デジタルアートとは、その名の通りモニターに表示させて楽しむアート作品のこと。モニターを用意する必要があるため先述したアートの種類よりは値が張るものの、本格的なアート作品を購入するよりは手頃な価格で導入できます。
中にはモニターの購入特典として無料でアート作品を楽しめるサービスもありますし、もちろんフォトアルバムの中からお気に入りの写真を選んで表示することも可能です。
『デジタルフレーム』や『デジタルキャンバス』『デジタルアートフレーム』などといったワードで検索すると、さまざまなモニターやサービスと出会えます。興味がある人は、ぜひ検索してみてください。
また当メディア『+ONE LIFE LAB』の運営するオンラインショップ『ONE LAB・SHOP』では、暮らしを彩るアイテムとして『バーチャルウィンドウ』を紹介しています。
モニターを窓に見立てて飾ることで異国を旅しているかのような気分にさせてくれる、デジタルタイプのサブスクアートです。旅行や風景写真が好きな人は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
アートをもっと気軽に取り入れたいなら、方法は他にもいろいろあります。
例えば旅先で撮った風景写真を飾るほか、アート系のカレンダーやパズルを飾ったり、お気に入りの画集や写真集を開いて飾ったりするのも1つの方法です。
いくらインテリア・アートが健康に良いからといって無理をしてまで導入する必要は全くありませんので、まずは始めやすい方法で試してみてはいかがでしょうか。
あなたにとって、毎日の暮らしが少しでも心地よいものになりますように…。
(※1)「芸術的な活動」で死亡リスク減、年1~2回でも効果あり|ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/226786
(※2)ホスピタルアートの効果は?|CATATSU(キャタツ)
https://catatsu.net/hos/hosart2.html
(※3)オフィスや施設にも。アートを飾ることでもたらされる3つの効果|amana INSIGHTS
https://insights.amana.jp/article/24935/
(※4)≪コロナ禍に求められるアートの役割≫認知症のうつ・イライラを改善する「アートリップ」とは?|PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001009.000012109.html
(※5)「脳のボケ防止」のために今からやっておきたい趣味は?|Precious.jp
https://precious.jp/articles/-/3800