SPECIAL ambassador COLUMN Vol.41

ゲリラ豪雨や台風に備えよう!
今すぐできる防災対策を解説

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ゲリラ豪雨や台風に備えよう!
今すぐできる防災対策を解説

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近年、夏のゲリラ豪雨や台風シーズンに、河川の氾濫や土砂崩れなどの大きな災害のニュースを目にすることが増えました。

短時間に多くの雨が降ることも多く、公共交通機関のストップや、側溝や排水路が溢れて道路や地下街が通行止めになることも珍しくありません。

そこで今回は、今すぐ取り組める簡単な防災対策をご紹介します。台風シーズンに備えて、ぜひ参考にしてみてください。

家の中のチェック

自分の安全のためにまず確認したいのは、自宅の防災対策です。普段はまったく問題なく暮らせているお部屋でも、バケツをひっくり返したような豪雨や、台風による暴風雨にはある程度の対策が必要になります。

・ベランダに面した窓
横殴りの雨でベランダに雨水がたまり、掃き出し窓の隙間から水が室内に侵入する場合があります。サッシのレールに溜まったゴミを掃除し、古タオル等をレールの隙間にギュッと詰めておきましょう。

・キッチンの換気扇
暴風の吹き込みで、換気扇に無理な力がかかり壊れる場合があります。もし換気扇を回している場合は停止させ、ダンパー(シャッター)がついているなら閉めておくと安心です。

・下水の逆流
自宅の周辺が冠水した場合、2階の部屋までは下水が逆流する危険があります。お風呂や洗濯機の排水口、トイレなどに水のう(すいのう)を作って置いておきましょう。

【水のうの作り方】
[明日をまもるナビ] ゴミ袋で簡単!豪雨時の水の逆流対策 | NHK
https://youtu.be/Wbs2UC7tN18

家の外のチェック

悪天候に備えて、家の外のチェックも重要です。雨どいや排水溝は詰まっていないか、駐車場やベランダに飛ばされそうなものがないか、集合住宅の共用部(廊下・階段など)に私物を置いていないかなどを見てみましょう。

落雷や停電などでスマートフォンが使えない事態も想定し、避難場所や安全な避難経路について、事前に地図などで確認しておくと安心ですよ。

情報収集と日頃の備え

近年は、線状降水帯の発生などで、短時間のうちに状況が悪化することも珍しくありません。気象庁や自治体から発表される台風情報や警報・注意報・避難勧告などを、スマホやラジオで受け取れるように設定しましょう。

また、SNSなどの連絡先を周囲の人と交換して、非常時に声を掛け合えるようにしておきましょう。スマートフォンが使えないときにも連絡が取れるように、家族や知人の電話番号は紙に書いて持っておくと安心です。

非常用の持ち出しセットを用意する
自治体からの避難指示や、気象情報を見て「安全のために避難所に行こう」と考えることもあるでしょう。スムーズに避難するためには、すぐに持ち出せる「非常用セット」を用意しておくと、慌てず行動できますよ。

【非常用セットに入れたいもの】
・身分証明書や保険証などの貴重品
・現金やクレジットカードなどの支払い手段
・スマートフォンと予備の充電器、モバイルバッテリー
・懐中電灯やホイッスルなどの防災グッズ
・防寒具や着替えなどの衣類
・飲料水や非常食などの食料
・マスクやタオル、ウェットティッシュ、生理用品などの衛生用品
・常備薬や絆創膏などの医療用品
・油性ペンとメモ帳、家族や職場の連絡先を控えたメモ

保険証やクレジットカードなど、普段の生活でも使うもの以外をまとめ、「後は貴重品を入れるだけ」の状態にした非常用セットを作りましょう。避難時の安全のため、両手があくリュックがオススメです。

自宅の備蓄品として用意したいもの
もし「避難所に行くほどではない・避難所よりも自宅で過ごしたい」という場合は、万が一に備えて「停電や断水が何日か続く」と想定した準備をしておきましょう。

【備蓄しておきたいもの】
・飲料水や保存食などの食料(3日分以上)
・カセットコンロや缶詰切りなどの調理器具
・懐中電灯やランタンなどの照明器具
・ラジオや電池などの情報収集器具
・トイレットペーパーやビニール袋などの生活用品
・非常用トイレ

通勤中に被災した場合は?

災害は、自宅にいるときだけではありません。通勤中・仕事中に公共交通機関がストップした場合はどうすれば良いのでしょうか。

まず、通勤の途中であれば身の安全を確保することが最優先です。安全な場所で落ち着いてから、勤務先に連絡し、自宅待機やリモートワークの可否などを確認しましょう。

仕事中に公共交通機関がストップした場合、会社を退勤しても自宅に戻る手段がありません。都市部では、帰宅困難時はむやみに移動せず、職場等に安全にとどまることが基本とされています。

移動中など屋外で被災した帰宅困難者には、待機のための一時滞在施設が開設される場合も。自治体からの情報を受け取れるようにしておきましょう。

このような場合に備えて、通勤バッグにも、コンパクトにまとめられる程度の防災グッズを入れておくと安心です。

【通勤バッグ用の防災グッズ】
・小さな懐中電灯やホイッスル
・マスクやタオル、ウェットティッシュ
・飲料水、飴やバータイプの非常食
・常備薬と絆創膏、ビニール袋、生理用品
・現金(公衆電話用の硬貨も用意)
・モバイルバッテリー

これらのものは、防水ポーチやプラスチック製の広口ボトルなどに格納して持ち歩くと便利ですよ。

年に一度は防災対策の再確認を

非常用の持ち出しセットや備蓄品などは、日頃から準備している人も少なくないでしょう。準備万端の場合でも、年に一度は、持ち出しセットの再点検や、備蓄品の消費期限の確認をしてみてください。

また、風水害による浸水の恐れにより、指定避難所が変更されたケースもあります。自治体の最新のハザードマップで、自宅や勤務先の周辺情報を改めてチェックしておきましょう。

この記事が、あなたの防災対策の参考になれば幸いです。

久慈 桃子
久慈 桃子
想いを翻訳する編集ライター
大学卒業後、出版社の編集や観光協会の広報、商工会の職員などを経て編集ライターとして独立。リモートワークで仕事と子育てを両立しつつ、家庭菜園にも精を出す。好きな野菜は春菊(育てやすいから)。アロマテラピー検定1級、2級FP技能士。
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