量より質を大切に!
年賀状の「新しい出し方」と
「角の立たないやめ方」
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ここ数年、年賀状をやめる人が増えています。ただ年賀状は人付き合いが絡むことだからこそ「やめるにやめられない」と思ったり「どうやってやめたらいいか分からない」と悩んだりする人も少なくありません。
そこで今回は「少しでも年賀状の負担を減らしたい」と考える人に向けて、イマドキの『新しい出し方』や『角の立たないやめ方』を紹介します。今年の年賀状について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
あるアンケート調査によると、年賀状を出す人の割合は全体の約57%。
昨年(2022年)の12月時点では、年賀状を「送らない」と答えた人よりも、何らかの方法で送る人の方が少しだけ多かったようです(※1)。
ただ年賀ハガキの発行枚数が年々減っていることを考えると、今年は昨年より年賀状を出す人が減っていてもおかしくありません。
現に別のアンケート調査では、約2割の人が『今年』または『3年以内』に「年賀状をやめた」と答えています(※2)。
近年、チャットツールやSNSの普及によって“連絡をすること”へのハードルはグッと低くなりました。またSNSでつながっている相手であれば、わざわざ連絡しなくてもお互いの元気な姿を見られます。
こういった時代背景から見ると、年賀状を出すという行為はまさにアナログそのもの。
ましてや普段から気軽に連絡できる相手となれば、わざわざ時間とお金をかけて年賀状を出すことに何の意味があるのか…?
そう考える人が増えているのだとすれば、年賀状を出す人が減るのは当然なのかもしれません。
しかし改めて考えてみると、年賀状を出すことにはメリットもあります。
例えば、人によってはSNSでつながっていなかったり、そもそもSNSをやっていなかったり、気軽に連絡できなかったりする場合もありますよね。
年賀状なら、そんな相手にも気兼ねなく出せます。
また「わざわざ連絡をしてまで報告するのは…」と思ってしまうような自分事を気軽に(しかもオフラインで)報告できるのは、年賀状ならではのメリットです。
そして中には
「大切な相手だからこそ、感謝や『今年もよろしく』という思いをしっかり言葉で伝えたい」
と思う人もいるのではないでしょうか。
年賀状にそういった意味合いを持たせられるのであれば、年賀状を出すこと自体は意外と悪くない習慣だと思いませんか?
むしろそういった視点で見れば、年賀状はステキな習慣なようにも思えてきます。
ただどんなにステキなメッセージが添えられた年賀状も、面倒な気持ちを抱えながら用意したのでは送る側も受け取る側もうれしくありません。
そこで試してみてほしいのが、出す相手を絞る方法です。
年賀状は『出したくない人にも仕方なく出す』ものではなく『出したい人にだけ出す』もの。
そう完全に割り切れば、より意義のあるものへと生まれ変わることでしょう。
つまり、これまでは『出さなければいけないから仕方なく出す』ものだった年賀状を『出したいから出す』ものへとスイッチしていくのです。
そうすることで年賀状は単なる面倒な習慣ではなくなりますし、1枚1枚にかける時間を増やせれば、きっとステキな年賀状を作れます。
とはいえ、誰もが忙しい師走の時期…。
わざわざ年賀ハガキを買いに行ったりポストへ入れに行ったりしなければいけないことを考えると、つい面倒に感じてしまいますよね。
「そうは言っても2枚だけだし!」と、たまたま寄ったコンビニで年賀ハガキを買おうとするも、かわいいイラスト入りのハガキは3枚以上のパック売り…。
「欲しいのは2枚だけなのに(i_i)」なんて悲しい思いをした人もいるのではないでしょうか。(←私もその1人です…笑)
そんな人は、ぜひデジタルタイプの年賀状をお試しください。
一般的に『デジタル年賀状』と呼ばれるこのタイプなら、スマホやタブレットで手軽に作成できるだけでなく、作ったその日に送れます。もちろん手元に年賀ハガキを用意する必要も、25日までにポストへ入れる必要もありません。
そしてそんなデジタルタイプの年賀状でオススメなのが、日本郵便株式会社の提供している『スマートねんが』https://nenga.yu-bin.jp/smart-nenga/というサービスです。
こちらはLINE上でのやり取りのみを想定したサービスですが、作った年賀状は紙の年賀ハガキとしても送れます。
しかも驚くことに、相手の住所や本名を知らなくても送れるそうです(料金は別途)。
また、ユニークなのが動く年賀状を作れるところ。
『動くエフェクト』や『動画』『ボイス』『動くスタンプ』などを自由に挿入できるため、画像として保存・送信するだけのデジタル年賀状とは違った楽しさがあります。
※ボイス機能が使えるのはiOS端末のみ。動画に含まれる音声はAndroid端末でも再生可能
さらに手書きのメッセージも挿入でき、デジタルでありながら温かみのある年賀状を作成できます。
デジタルタイプの年賀状に興味がある人はもちろんのこと、年賀状を手軽に出したい人は一度こちらのサービスを試してみてはいかがでしょうか。
ここで1つ問題となるのが「今年から出さない」と決めた相手への対応です。
中には何の連絡もなしに出すのをやめる人もいるようですが、やはり何も言わずに年賀状を出さなくなると相手に心配させてしまったり不快感を与えてしまったりする恐れがあります。
そういったことを防ぐ意味でも、昨年まで年賀状を出していた相手には事前に連絡するのがオススメです。
できれば12月の初旬までに「来年から新年のあいさつはLINEで送ることにしたよ」と伝えておけば、年賀状が届かなくても不審に思われることはないでしょう。
顔を合わせる機会がある相手なら、直接その旨を伝えてもよいですね。
そして事前にそう伝えておいた相手から年賀状が届いた場合は、わざわざ年賀ハガキで返信をする必要はありません。こちらの意向は事前に伝えてありますので「年賀状ありがとう」とLINEやメールなどで返信すれば事足ります。
というのも、世の中には年賀状を出すのが好きな人(苦ではない人)もいるからです。
何もお互いが同じ形で新年のあいさつをしなくても、伝えたいことが伝わればそれで目的は果たせます。ですので相手の行動にまで自分が責任を負う必要はありませんし、過度に気にする必要もありません。
こちらが出さないことを知っていて送ったということは「一方的でもいいから送りたかった」ということなんだろう。
そう思って、ありがたく頂戴しておきましょう。
ただし、無視をしたり返信が遅くなったりするのはNGです。
できれば年賀状が届いた当日中、遅くとも翌日中には何かしらの形で返信をするのが望ましいと考えられます。
時間と気持ちに余裕があるなら、先ほど紹介したデジタルタイプの年賀状を作って返信するのもよいでしょう。
お互いに気持ちのよい新年を過ごせるよう、無理のない返信方法を考えてみてください。
「年賀状は面倒なもの」と思っている人は、もしかすると自分でハードルを高くし過ぎているのかもしれません。
ですがせっかく年賀状を送るなら、もらう側だけでなく送る側も幸せな気分になれる方がいいですよね。楽しい気持ちで作った年賀状をもらえば、イヤイヤ作った年賀状をもらうより、相手もずっとうれしく感じるハズです。
少しでも楽しい気持ちで年賀状を用意できるよう、まずは「出したい人にだけ出す」と割り切るところから始めてみてはいかがでしょうか。個人的には「年賀状は量より質」だと思います。
それに、デジタルタイプの年賀状ならクリスマスが終わった頃にゆっくり作っても間に合いますよ。
あなたにとって、今年の年賀状作りが少しでも楽しい時間になりますように…!
(※1)年賀状を送らない人は 約4割 BIGLOBE が「年末年始の過ごし⽅に関する意識調査」を発表 ~クリスマスの予定は、6 割近くの⼈が「ない」と回答~|BIGLOBE
https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2022/12/221214-1
(※2)今年、年賀状を書く人の割合は… 2割が「ここ3年以内でやめた」|Sirabee(しらべぇ)
https://sirabee.com/2022/12/15/20162991087/
年賀はがきの当初発行枚数15億枚割れ 7年でほぼ半減|朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASR805CLZR80ULFA02F.html
LINEでやりとりできる、あたらしい年末年始のごあいさつ、「スマートねんが」の提供開始(PDF)|日本郵便 株式会社
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2022/00_honsha/1101_01_01.pdf
年賀状の文化を新しいかたちで! スマホに届く「スマートねんが」に込めた遊び心|JP CAST
https://www.jpcast.japanpost.jp/2022/01/165.html