SPECIAL ambassador COLUMN VOL.52
自分に合う「お箸の長さ」は? ポイントは3つ!
お箸&カトラリーの選び方
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今お使いのお箸、そろそろ替え時ではありませんか? 中には、引っ越しの時期にあわせて「お箸とカトラリーを一新しよう」と考える人もいるのではないでしょうか。
 そこで今回は、お箸とカトラリーの選び方を紹介します。購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

まずは形状をチェック! 意外と知らない「お箸の形」

お箸やカトラリーを選ぶ際にまず注目してほしいのは、その形(種類)です。
例えばお箸の場合、代表的な形には以下のものがあります。

・丸
・四角
・多角形(五角、六角、八角など)
・けずり …etc

<さまざまな形のお箸|画像引用元:Foodie>

他には、変わったものだと『花』や『ハート』の形をしたお箸もあります。どの形にもそれぞれ良さはありますが、やはり使い心地を追求するなら「手になじむ」という感覚は欠かせないでしょう。そういった観点でいうと個人的にオススメなのは『八角』や『丸みを帯びた四角』ですが、意外と『けずり』を好む人も多いようです。

<けずりのお箸|画像引用元:monsen>

とはいえ、こればかりは実際に持ってみないと分かりません。できればいろんな形のお箸を手に取りながら「一番しっくりくる」と思う形を探してみてください。

多種多様な「カトラリーの種類」 どれを選べば事足りる?

では続いて、カトラリーの形(種類)を紹介します。
ご存知の通り、カトラリーの代表的な種類は以下の3つです。

・ナイフ
・スプーン
・フォーク

ただ『ナイフ』や『スプーン』と一口に言っても、その種類はさまざまです。例えばナイフを細かく分類すると、以下のような種類に分かれます。

・テーブルナイフ(肉用)
・フィッシュナイフ(魚用)
・デザートナイフ(デザート用)
・フルーツナイフ(果物用)
・バターナイフ(バター用)

スプーンやフォークも同様で、その種類は実に豊富です。

<さまざまなカトラリーの種類|画像引用元:cotogoto>

といっても、これらを全てそろえる必要はありません。

1人暮らしを含む一般的な家庭の場合、おそらく以下の種類を中心にそろえておけば十分に事足りるでしょう。

◆ナイフ(3種類)
・肉用
・バター用
・その他用

◆スプーン(4種類)
・食事用
・スープ用
・紅茶・コーヒー・デザート用
・取り分ける用

◆フォーク(3種類)
・食事用
・デザート用
・取り分ける用

◆お箸(2種類)
・食事用
・取り分ける用

ちなみに、本数は以下を目安に考えるのがオススメです。

◆食事用・スープ用・デザート用 ⇒ それぞれ使う人の数+1~2本
◆取り分ける用・バター用 ⇒ 各1~2本

そろえるべき種類や本数に決まりはありませんので、ぜひ出番の多そうなものを中心に選んでみてくださいね。

カトラリー選びは「サイズ」も重要! どう見極める?

次に紹介するポイントは、大きさ(サイズ)です。大前提として、お箸やカトラリーは手や口の大きさに合ったものを選ばないと快適な使い心地を得られません。そこで、お箸を選ぶ場合は以下の3点に注目してみてください。

・太さ
・長さ
・重さ

もちろん好みによっても変わってきますが、基本的に太めのお箸は手の大きい人や指の太い人、握力の低い人などに向いています。反対に細めのお箸が向いているのは、指の細い人や箸を使うのが得意な人です。また、お箸の長さは一般的に『一咫半(ひとあたはん)』が最も持ちやすいとされています。

『一咫(ひとあた)』とは、利き手の親指と人差し指を直覚に広げて結んだ長さを指す言葉。この長さに1.5を掛けると『一咫半』を算出できます。

<一咫のイメージ|画像引用元:農林水産省>

以下に『一咫半(ひとあたはん)』の目安を記しておきますので、サイズ選びの参考にしてみてください。

・男性:22.5cm
・女性:21.0cm

ちなみに、お箸の重さについては人によって好みが分かれます。一説によると関西地方では軽めのお箸(約12g)を、東北地方では重めのお箸(約23g)を好むそうです(※)。 好みの重さを知るためにも、店頭でいろいろな重さのお箸を持ち比べてみるとよいでしょう。そしてもちろん、スプーンやフォークなどのカトラリーを選ぶ際もサイズの確認は必須です。カトラリー名だけで選ぶと失敗してしまう恐れがあるため、特に海外メーカーの商品は名前(種類)に惑わされないよう気を付けてください。例えば『デザートスプーン』という名前を聞くと、デザート用のスプーンであるように思えます。しかし実際はイメージと異なり、日本でカレーやオムライスを食べる際に使われる一般的なサイズがこの『デザートスプーン』なのです。

<スプーンの違い|画像引用元:カトラリー研究所>

このように、カトラリーの名前(種類)から持つイメージが実際のサイズと異なる場合は少なくありません。カトラリーを選ぶ際は、くれぐれも名前だけで選ばないよう注意してくださいね。

何がオススメ? 使い心地に直結する「素材」の選び方

最後に紹介するのは、素材に関するチェックポイントです。形状やサイズと同じように、お箸やカトラリーは素材によって使い心地が大きく異なります。 例えば、お箸によく使われるのは以下の素材です。

・木、竹
・樹脂、プラスチック
・金属(チタン、ステンレス)

ただ同じ木製のお箸でも、コーティングの種類によって手触りや使い心地は異なります。具体的には『拭き漆(ふきうるし)』や『蜜ろう(みつろう)』で仕上げたものは木のぬくもりを感じやすく、なめらかでいて滑りにくいのが特徴です(こういったお箸の種類を『木箸』と呼びます)。

<木箸(蜜ろう)|画像引用元:TIMBER YARD>

それに対して『漆(うるし)』や『ウレタン樹脂』で仕上げたものはツルツルしていて、汚れが付きにくいのが特徴です(こういったお箸の種類を『塗り箸』と呼びます)。

<塗り箸(ウレタン樹脂)|画像引用元:お箸の専門店 箸蔵まつかん>

ただ製品によっても特性は異なりますので(例えば食洗機の使用が可能かどうかなど)お箸を選ぶ時は使用上の注意をよく確認してから購入することをオススメします。

一方、お箸以外のカトラリーに使われることが多いのは以下の素材です。

・ステンレス
・銀、洋白銀器(銀メッキ)
・アルミ
・木
・プラスチック

中でも、ステンレスは「最も多く使われている」と言っても過言ではないほど広く使われています。というのもステンレス製のカトラリーには以下の特長があり、普段使いにピッタリなのです。

・サビにくい
・強度がある(変形しにくい)
・価格が手頃
・お手入れが簡単

カトラリーを1からそろえるなら、ステンレス製のものを選んでおけばまず間違いないでしょう。そしてプラスアルファとして他の素材でできたカトラリーを加えていけば、食事の時間がさらに充実します。例えば『ピザカッター』や『トング』などは1つ持っているだけでも便利ですし『金属製のお箸』や『木製のスプーン』といった普段とは異なるカトラリーを使えば、いつもと違った味わいを楽しめます。最初から全てを完璧にそろえる必要はありませんので、ぜひ必要に応じて少しずつそろえていってみてください。

ちなみに、わが家では食事用やコーヒー用のスプーンとは別にアイスクリーム専用のスプーンを用意しています。というのも、このスプーンはアルミ製で、手の熱がスプーンに伝わりやすいのです。そのためこのスプーンを使えば、冷凍庫から出したばかりのカチカチアイスクリームもすぐに食べられます。

<アイス専用スプーン|画像引用元:HOUSEWARE NET SHOP>

その感動は思いのほか大きく、アイス好きな妹にも後日プレゼントしました(笑)
安価な製品もたくさん販売されていますので、アイスクリームが好きな人はぜひチェックしてみてください。

きっと食事の時間が楽しみに♪ お気に入りを見つけよう!

お箸やカトラリーは100円ショップやホームセンターなどでも購入できますし「つい適当に選んでしまった」という人は少なくないと思います。しかし自分で選び抜いたものは、そうでないものに比べるとひと味もふた味も違うものです。ステキなカトラリーに出会えれば、ありきたりだった毎日のディナータイムも特別な時間へと生まれ変わるかもしれません。

これを機に、あなたもお気に入りの逸品を探してみてはいかがでしょうか。

【参考元】

(※)「日常食からみた箸の意識」についての調査(第 2報)PDF|文化学園リポジトリ
・お箸のはなし|農林水産省
・お箸の選び方 | 箸専門店 箸久(はしきゅう)
・お箸の選び方|箸専門店 銀座夏野
・箸おすすめ20選|箸マニアに聞いた選び方のポイントを紹介【プレゼントにも】 | モノレコ by Ameba
・食器の選び方 カトラリーの基本と選び方|NIKKO
・【カトラリーの基礎知識】カトラリーを知ろう!|和泉屋
・カトラリーとは?種類や選び方のポイント、おすすめアイテムを紹介|となりのカインズさん

writing by
SPECIAL ambassador
永瀬 なみ
永瀬 なみ
幸せコラムニスト・カウンセラー
「幸せは自分の心が決める」をモットーに、人生そのものや暮らし全般、キャリア、人間関係、恋愛などのコラム(エッセイ)を執筆中。カウンセラーの資格を保有し心理学に詳しいことから、専門家としてテレビの取材協力やWeb記事の監修を任されることも。シングルマザー歴20年弱。夢は著書を持つこと、犬&イルカと暮らすこと。twitter
永瀬なみ公式ブログ『natural(ナチュラル)』