物を減らして、お気に入りの物を取り入れるコツは?【apartment301さんに聞いてみた】
ひとり暮らしのお悩み相談
2025.10.28
ひとり暮らしの人生や生活の質を高め、人生を幸せに歩める人を増やすことをミッションに研究活動を行う「+ONE LIFE LAB」では、『ひとり暮らしのお悩み相談』を実施中。
今回はapartment301さんに皆さまから募集した質問をぶつけてみました!
【お悩み(1)】捨てにくいものはどう考えて捨てますか?(Wさん・30代)
(Wさん)どうやったらapartment301さんのようにスッキリと生活感のない空間で暮らせるようになれますか?また、卒業アルバムや思い出の品など、捨てにくいものに関しては、どのように考えて捨てましたか?
(apartment301さん)未来の自分が同じように価値を感じられるものなら残します。
どんなものでも、いつか必ず手放す日が来ると思っています。今は手放せないものであったとしても、永遠に持ち続けることはできません。最長で持ち続けるとしても自分の寿命まで。
それが人とモノとの関係なのだと考えています。
だから年をとった自分が、同じように価値を感じられそうなものを残すように心がけています。今決断できないものは、結局、未来の自分が決断するしかありません。時間が経つに連れ、きっと今よりも決断が難しくなっていくでしょう。
今が、人生で最も若いからこそ。未来の歳を重ねた自分のために、手放すことを続けていこうと私は思っています。
ご相談にあった卒業証書や卒業アルバムは、私は思い切って処分したため、手元にはありません。もしモノだけを処分したいなら、アルバムの中の残しておきたいページをスキャンしたり、撮影したりしてデータとして保管するのも手ですね。
【お悩み(2)】物を減らして、お気に入りの物を取り入れるコツは?(Lさん・40代)
(Lさん)こんにちは。いつもInstagramで素敵なお部屋の日常をシェアしていただきありがとうございます。私は長い間、物に溢れた部屋で過ごしてきましたが、apartment301さんに感化され、少しずつ物を減らし始め、余白が生まれつつあります。
ですが、ここでまた悩みが生まれました。残している物は「必要な」もので、必ずしも「お気に入り」のものではないことです。一言でいえば、部屋にセンスがないのです。せっかく物を減らしている中で、また物を買って失敗するのも怖いですし、金銭的にも避けたいです。apartment301さんは物をどのように減らし、どのようにお気に入りの物を取り入れてきましたか?ご回答いただけますと幸いです。
(apartment301さん)いろいろ見て知って、自分の好みを見つけられるようにすること。
お気に入りのモノを見つけるには、いろんなものを見て、知って、いいなと思ったものを心の“引きだし”に入れておくとよいでしょう。
自分の引き出しに何も入っていなければ、選択肢を引っぱりだすことができません。まずは色々見て、自分の好みを知ること。そうすれば、好みに合うものを見つけられるようになり、自分だけのセンスを育てることにつながると思います。
まずは、Lさんご自身が「必要だと思う」ものの、どこを気に入っているのか、もしくは、気に入っていないのか。どんなものだったらお気に入りになるのか。ぜひ考えてみてください。
少なくともLさんは今、お部屋から減らしたものは「自分の好みではなかった」ものだと気付いているはずです。
もちろん、失敗の中から、自分なりの“正解”が見つかることも多いと思います。むしろ、最初から正解を選べる人は少ないのではないでしょうか。失敗の数だけ正解に辿り着けるとも言えるような気がします(私はこのタイプですね笑)。
また、“失敗”ではなく、ただ“正解ではなかった”、という考え方だと少し気分が楽になるかもしれませんね。
そしてその“正解”は、結構変わることも多いんです。暮らしのあり方が変わったり、歳をとったり……私自身も変わり続ける“正解”をずっと探しています。なので、私も今でも、手放しながら、新しいものを取り入れて暮らしています。
自分の好みは、自分で見つけるしかありません。それは究極の自分探しでもあります。失敗もあると思いますが、楽しみながら探し続けることが人生なのかもしれないですね。
【お悩み(3)】賃貸リノベについておしえて!(Mさん・50代)
(Mさん)賃貸リノベをしようと思ったきっかけは何ですか?物件の選び方やリノベーションの予算、理想の家にするまでの進め方や、リノベーションアイディアの探し方など、おしえてもらえると嬉しいです!
(apartment301さん)最初は分譲マンションを考えていましたが、ご縁あって原状回復不要の賃貸物件に出会いました。
実は最初、分譲マンションを購入してリノベーションをしたいと考えていました。
なのに、ちょうどいい物件が見つからない(予算、エリア的に)。前の家は、立ち退きの期日があったため、タイムリミットが迫るなか、条件に合う部屋が出てくるまでゆっくり探すことができませんでした。そのため、賃貸を条件に含めて探すことに。
そしたら運良く、原状回復義務がない賃貸のお部屋を紹介していただきました。すぐさま内見して気に入ったので、即決。それが今の家です。
ただ、どんなにお金を出してリノベーションしても、自分のものにはならないのが賃貸物件です。なので、自分がやりたいことを詰め込むのではなく、10年住むことを見越して予算を組みました。
リノベーションプロデューサーの方に相談する中で、家賃と工事費を合わせたら、近隣の新築物件と同じ間取りの家賃くらいになるように予算を決めました。計算しているときは、まるでアパートの大家さんのような感覚でしたね。
リノベーションについては、予算に限りがあるため、自由に内装のデザインや設備を選ぶというよりは、自分が一般的なマンションで許容できないものが何かをしっかりお話しました。プロデューサーの方に予算を適正に配分してもらいながら、内装デザイン、キッチンや洗面所、トイレなどの設備をすべて提案してもらう、というやり方で進めたのです。
口で言うのは簡単ですが、初めてのリノベーションで右も左もわからない中、提案を受け入れて決断するのはとても難しかったです……。
なにせ、内見からたったの80日で引越しをしなければならなかったので……スピード勝負でもあります。それでも、設計を担当された方は、私の好みを汲み取り、すべての工程をスムーズに決めてくださいました。また施工業者の方も、一般的でない工法、経験のない施工に試行錯誤しながらも予定通り進めていただきました。
できる最大限のことをやってもらい、結果、理想に近いリノベーションが叶いました。本当に感謝しかありません。素晴らしいチームだったと思います。また、リノベーションをやる機会があれば同じメンバーでやりたいと思っています。
apartment301さんありがとうございました!
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ひとり暮らし(単身世帯)の人たちだけのリアルなデータを年代別に見える化した「FACT MAP」。今回のテーマは、「病気や困ったときに頼れる人はどんな人ですか。」です。 Q.病気や困ったときに頼れる人はどんな人ですか?(MA) どの年代も「親」が最多で、次が「兄弟・姉妹」という血縁関係の人たちでした。20代(学生を除く)は、「学生時代の友人」「職場の人」が他の年代よりも多い状況で、人間関係の広さが伺えます。40代では「社会人になってからできた友人」が他の年代や「学生時代の友人」や「親族」よりも多い傾向でした。ひとり暮らしで誰かに頼らなくてはいけない状態になった時のことを考えてみることで、自分のこれからのひとり暮らしや人間関係を考えるきっかけになるのではないでしょうか。 ▼+ONE LIFE LABの研究活動+ONE LIFE LABでは、単身者が豊かに、健やかに過ごせる選択肢が増える社会の実現を目指して調査研究を行っています。単身者の幸福度に関わる「QOSL因子」についての調査研究はこちらからご覧ください。https://plusonelife-lab.jp/345/ ひとり暮らしの「安心」をもっと知りたい!と思った人は「♡」を押してください。
 
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あなたは、どんな風に貯蓄していますか? ひとり暮らし(単身世帯)の人たちだけのリアルなデータを、年代別で見える化した「FACT MAP」。今回のテーマは「貯蓄」です。 Q.貯金の仕方について教えてください? 62.9%の人が毎月貯蓄していることがわかりました。特に20代は、毎月貯蓄している人は71.4%と高い割合になりました。30代は、54.3%と半数は超えているものの、他の年代と比べてやや低い傾向でした。 貯蓄の仕方や目的は人それぞれです。ひとり暮らし全体の傾向や年代と照らし合わせてみることで、自分の現在地やこれからを考えるきっかけになるのではないでしょうか。 ▼調査概要・調査主体:日鉄興和不動産株式会社・調査対象:全国に在住の20代〜40代の単身世帯男女 (学生除く)630名・調査方法:インターネット調査・調査期間:2025年05月26日~05月28日 ▼+ONE LIFE LABの研究活動+ONE LIFE LABでは、単身者が豊かに、健やかに過ごせる選択肢が増える社会の実現を目指して調査研究を行っています。単身者の幸福度に関わる「QOSL因子」についての調査研究はこちらからご覧ください。https://plusonelife-lab.jp/345/ ひとり暮らしの「財産管理」をもっと知りたい!と思う人は「♡」を押してください!
 
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ひとり暮らしの人たちだけのリアルなデータを年代別に見える化した「FACT MAP」。今回のテーマは、「仕事の後に予定がない日の夜の過ごし方」です。 Q.仕事の後、予定がなく家でひとりで過ごす日の場合、帰宅から就寝まで、家で何をすることが多いですか(MA) ※在宅勤務の方は終業後〜就寝まで 全体で見ると、73.2%の人が「テレビ・Youtube・動画配信サービスを観る」を選択していました。また、どの年代も約半数以上が自炊をしていました。年代別の特徴で見ると、20代は「スマホやSNSを長時間見る・投稿する」(62.8%)、40代は「お酒を飲みながら過ごす」(32.5%)が他の年代よりも多い傾向でした。30代は、「読書や勉強をする」(20.7%)、「副業や自己投資をする」(14.8%)が他の年代より高く、自己研鑽に励んでいる層が他の年代よりも多くいました。仕事の後に予定がない日の夜に家で何をするかは人それぞれですが、同年代の人が何をしているかを知ることで、改めて自分のひとり時間を考えるきっかけになるのではないでしょうか。 ▼調査概要・調査主体:日鉄興和不動産株式会社・調査対象:全国に在住の20代〜40代の単身男女(学生除く)634名・調査方法:インターネット調査・調査期間:2025年09月17日~09月22日 ▼+ONE LIFE LABの研究活動+ONE LIFE LABでは、単身者が豊かに、健やかに過ごせる選択肢が増える社会の実現を目指して調査研究を行っています。単身者の幸福度に関わる「QOSL因子」についての調査研究はこちらからご覧ください。https://plusonelife-lab.jp/345/ 「参考になった」と思う方は「♡」を押してください!

