一人暮らしの部屋の広さは6〜8畳が平均的! 部屋選びのコツも解説

COLUMN

2025.09.30

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一人暮らしを始めるとき、どれくらいの広さの部屋を選べば良いのか悩みますよね。

この記事では、一人暮らしの人がよく選ぶ部屋の広さや間取りを紹介します。広々と暮らせる部屋を探すコツや部屋選びの注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

一人暮らしの部屋の広さはどれくらいが平均的?

まずは、一人暮らしの平均的な部屋の広さと間取りについて解説します。

平均的な広さは居住空間6〜8畳・専有面積25m2

一人暮らしの部屋の広さは「居住空間6〜8畳・専有面積25m2が平均的です。ちなみに1畳は約1.62m2です。
居住空間とは実際に生活する空間のことで、おもに居間や寝室として使う部分を指します。間取り図では「◯畳(帖)」と畳数で広さが記載されていることが多いです。

たとえば6畳の部屋は、小さめのものを選べば以下の家具をゆったりと置けるくらいの広さがあります。

■6畳の部屋における家具の目安

  • シングルベッド:1台
  • 机・椅子:1セット
  • テレビ・テレビ台:1セット
  • 収納用の棚:1台

8畳あれば上記に追加してソファも置けるくらいの広さがある、とイメージしておけばOKです。
一方専有面積とは、部屋の入居者だけが使用できる空間の床面積のこと。居間や寝室に加えて、玄関・廊下・収納・浴室・トイレ・ベランダなども含めた広さで、間取り図にはよく「◯m2」と平米数で書かれています。

間取りは「1R(ワンルーム)」「1K」を選ぶ人が多い

一人暮らしの場合、間取りは1Rや1Kを選ぶ人が多いです。1Rや1Kの場合、居室として使えるのは1部屋だけですが、その分1DKや1LDKに比べて家賃を安く抑えることができます。

たとえば東京都中央区の場合、1Rと1LDKでは家賃相場が10万円程度違います。

【間取り別の家賃相場(東京都中央区の場合)】

間取り間取りの詳細家賃の相場
1Rキッチンと居室の区切りがなく一体になっている10万円前後
1Kキッチンと居室が区切られている12万円前後
1DKキッチンとダイニング(食事をする部屋)が複合している部屋と、居室が区切られている15万円前後
1LDKキッチン・ダイニング・リビングルームが複合している部屋(8畳以上)と、居室が区切られている。20万円前後

部屋探しのヒントになる!広々と暮らせる部屋の4つの特徴

同じ広さの部屋でも、部屋の形や収納の大きさなどの違いよって、実際に家具を置いたり荷物を収納したりしたときの部屋のゆとりにも差が出ます。

そこでここからは、同じ広さでもよりスペースにゆとりを持たせられる部屋の特徴を4つ紹介します。

■広々と暮らせる部屋の4つの特徴

  1. 部屋の形が長方形
  2. 浴室の隣に独立洗面台や脱衣スペースがある
  3. 収納スペースが広い
  4. ロフトが付いている

1.部屋の形が長方形

同じ家具を置いた場合により部屋を広く使うことができるのは、正方形の部屋よりも長方形の部屋のほうです。

正方形の部屋は、すべての辺が同じ長さであるため、一つの家具を置くと中途半端にスペースが余ったり、2つの家具を並べるには微妙に長さが足りなかったりして、デッドスペース(部屋のなかで活用されていない無駄な空間)が生まれやすいと言われています。

一方、長方形の部屋には長辺と短辺があるので、「長辺にベッドを置いて、残ったスペースに小さな棚を置こう」「短辺には小さな机を置こう」と部屋の形に合わせて家具を配置することでスペースを有効活用しやすい形になっています。

2.浴室の隣に独立洗面台や脱衣スペースがある

浴室の隣に独立洗面台や脱衣スペースがあると、着替えやメイク道具などを居室に置く必要がないので、その分部屋を広々と使うことができます。

また、独立洗面台については、洗顔・歯磨き・メイクなど朝の身支度が一箇所でできたり、人を泊めたときに入浴中でも洗面台を使うことができたりするので、部屋の広さだけでなく生活の快適さという観点でもおすすめです。

脱衣スペースも、タオル・着替えなど入浴に必要なものを収納棚にまとめて置いておけたり、来客があってもプライバシーを守れたりといったメリットがあります。

3.収納スペースが広い

部屋に収納スペースがしっかり付いているかどうかも、部屋を広々と使えるかどうかに大きく影響します。

■収納スペースの例

  • クローゼット(和室の場合は押入れ)
  • シューズボックス
  • キッチン収納

収納スペースが少ない場合、自分でタンスやラックなどの収納家具を設置しなければならないので、その分部屋が狭くなってしまいます。

4.ロフトが付いている

ロフト(部屋の一部を2層構造にした空間)を収納スペースや寝室として活用すれば、その分部屋を広々と使うことができます。また、ロフト付きの部屋は天井が高いことが多いため、圧迫感が少なく実際の畳数よりも広く感じるというメリットもありますよ。

とはいえ、ロフトには以下のようにいくつかデメリットもあります。そのため、ロフトが自分の生活スタイルに合っているかどうかしっかり検討してから部屋を決めることが大切です。

■ロフトのデメリット

  • 階段の上り下りが面倒
  • 天井までの高さがあまりなく居住空間として使うと窮屈に感じる人もいる
  • 空調が効きにくい構造をしていて熱気がこもりやすい

一人暮らしの部屋選びで失敗しないために気をつけたい6つのこと

一人暮らしの部屋選びでは、「家具を置いたら部屋が想像以上に窮屈になってしまった」「もっと収納スペースの広い部屋を選べば良かった」など、部屋の広さについて後悔する場合もよくあります。

そこでここからは、理想どおりの一人暮らしをするために、部屋を選ぶときに気をつけたいことを6つ紹介します。

■一人暮らしの部屋選びで気をつけたいこと

  1. 窓・収納・洗濯物置き場の位置を確認する
  2. 契約する前に必ず部屋の内見をする
  3. 持っていく予定の日用品・家具家電をリストアップしておく
  4. 内見前に家具・家電のレイアウトを決めておく
  5. 部屋の広さだけでなく日当たりや周辺環境もチェックする
  6. 自分の生活スタイル・働き方と部屋の広さが合っているか検討する

1.窓・収納・洗濯物置き場の位置を確認する

部屋の間取り図を見るときや内見をするときは「窓」「収納」「洗濯物置き場」の3つの場所を必ず確認しましょう。

これらを確認しておかないと、たとえば「ベッドを置こうと思っていた場所に収納のドアが当たってしまい配置を考え直すはめになる」など、想定していた場所に家具や家電を置けず部屋が狭くなってしまうことがありますよ。

2.契約する前に必ず部屋の内見をする

最近はオンラインで内見ができるケースもありますが、実際に部屋を見に行かないとわからないことも多いです。

■部屋を見に行かないとわからないことの例

  • 廊下と部屋の間にあるわずかな段差
  • 収納の体感的な大きさ
  • 天井が低くて部屋に入ったときの圧迫感

遠方に住んでいたり急な転勤で引っ越しまでに内見の時間が取れなかったりなど特別な事情がない限りは、実際に部屋を見てから契約をするようにしましょう。

3.持っていく予定の日用品・家具家電をリストアップしておく

引っ越しでは、新居に持っていく荷物が自分が想定していたよりも多くなることがよくあります。そのため、引っ越してから「もっと広い部屋を選べば良かった」と後悔しないために、何をどれくらい持っていくのか事前にリストアップしておくことをおすすめします。

特に、スペースをとりやすい以下の荷物はしっかりサイズや量を確認しておきましょう。

■スペースをとりやすい荷物

  • 家具(机・椅子・ソファ・ベッド・棚・掃除機)
  • 家電(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・テレビ)
  • キッチン用品(食器・調味料・鍋・フライパン・保存容器)
  • 洋服・靴

4.内見前に家具・家電のレイアウトを決めておく

家具・家電のレイアウトを決めてから内見をすると、本当に想定した配置で家具や家電を置けるのか確認することができるので、入居してからの後悔を減らすことができます。

特に、サイズや排水、コンセントなどの関係で置く場所が制限されやすい以下の4つの家具・家電は、内見時に配置予定の場所をしっかり確認しましょう。

■必ずレイアウトを決めておきたい家具・家電

  • ベッド:ドア・収納スペースの開閉を邪魔しないか、部屋の動線を確保できるか
  • 冷蔵庫:おきたい場所の近くにコンセントがあるか、ドアの向きが合っているか
  • 洗濯機:防水パンのサイズや給水口・排水口の位置が合っているか
  • テレビ:コンセント・アンテナ端子の位置が合っているか

5.部屋の広さだけでなく日当たりや周辺環境もチェックする

部屋選びでは、広さ以外にも日当たりや周辺環境など事前にチェックしておきたい項目が多くあります。たとえば、どんなに部屋が広くてきれいでも、建物周辺が夜遅くまで騒がしく落ち着いて生活できない環境だと、長く住み続けるのは難しいですよね。

そのため、内見する際に以下のポイントを確認して、長く快適に過ごせる部屋かどうか確かめることをおすすめします。

■内見時にチェックしたいポイント

  • 日当たりは十分あるか
  • 風通しが良いか
  • 通勤・通学の道が暗くないか・ある程度の人通りがあるか
  • コンビニやスーパーまでアクセスしやすいか
  • 道路や周囲の店・施設などが騒がしくないか

6.自分の生活スタイル・働き方と部屋の広さが合っているか検討する

一人暮らしの部屋の広さは6〜8畳が目安ですが、実際にどれくらいの部屋の広さが必要なのかは個人の生活スタイルや働き方によって異なります。

たとえば必要最低限の家具しか置かない人は、6畳以下の部屋でも不自由なく生活できる場合もあります。反対に、在宅勤務で生活空間と仕事の空間を分けたい場合は、8畳あっても足りない可能性があります。

そのため、引っ越した後に部屋でどのような過ごし方をしたいのか十分検討したうえで、必要の広さを割り出してから部屋を決めることが大切です。

一人暮らしの部屋の広さは6〜8畳が目安! レイアウトを考えてから部屋を選ぼう

この記事では、一人暮らしの部屋の広さの目安や広々と過ごせる部屋の特徴、一人暮らしの部屋選びで気をつけたいことを解説しました。

部屋を選ぶときは、6〜8畳を目安として自分がこれからどんな生活をしたいのかイメージし、理想のレイアウトを考えてから内見するようにしましょう。