TOKYOROOMS REPORT 独りじゃない、ひとり暮らし
COLUMN
2026.07.30
+ONE LIFE LABではこれまで、FACT MAPや会員アンケート、コラム、お悩み相談などを通して、ひとり暮らしのリアルな声を集め続けてきました。
これまで積み重ねてきた研究を「読む」ものではなく、「体感する」ものとして表現できないかと考え、
TOKYO NODEで開催された「TOKYO ROOMS展」(2026/4/18-5/17開催)に出展しました。
部屋そのものを「ひとり暮らしのリアル」に
TOKYROOMS展では、6畳の部屋が40部屋展示され、それぞれが個性にあふれた展示になっています。
ワンラボが空間で切り取ったのは、ひとり暮らしの部屋のリビングダイニングスペース。
その中に、ワンラボがこれまで集めてきたリアルな調査結果を散りばめました。
休日だけ予定の入っていないカレンダー。
ローテーブルの上に置かれたテイクアウトの袋。
ゴミ箱に捨てられた保険のパンフレット。
実家から届いた荷物。
貯金箱やレシート。
置きっぱなしのスーツケース。
どれも特別なものではありません。
けれど、それらは実際の調査から見えてきた「ひとり暮らしの日常」を映し出しています。
さらに、部屋の各所には「予定のない休日はどう過ごす?」「自炊しない日の夜ごはんは?」「ソロ活で行った場所は?」など、みなさんのリアルな声を家具や小物の上に映し出し、暮らしの温度感を空間そのものから感じられる展示を目指しました。
FACT MAPは「自分はどうだろう?」と自分自身を振り返るための地図
誰かの暮らしを知ることで「自分もそうだな。」と思うこともあれば、「私は意外と違うかもしれない。」と気づくこともあります。
私たちが大切だと思うのは、その共通点や違いを通して、自分自身の暮らしを改めて振り返ることです。
普段は当たり前だと思っている暮らしも、他のひとり暮らしの人たちのデータを見ることで、新しい発見があるのではないでしょうか。
FACT MAPは、自分の暮らしをより豊かにするための「自分との対話」のきっかけになることを目指しています。
展示内のTVには、FACT MAPをニュースやCMとして演出しています。
「本当のニュースなの?」と足を止める人も多くいらっしゃいました。
「独りじゃない、ひとり暮らし」を形にした「デジタル交換ノート」
今回の展示で新たに提案したのが、ふとした時につながれる「デジタル交換ノート」です。
※こちらの記事もご覧ください(https://plusonelife-lab.jp/1859/)
SNSほど広くなく、友人へ送るほどでもない。
でも、同じひとり暮らしの誰かなら、きっと分かってくれる。
そんな”ちょうどいい距離感”で日常を共有できる場所をイメージしました。
私たちが目指したのは、大きなコミュニティをつくることではありません。
暮らしの中に、ふと誰かの存在を感じられる瞬間をつくること。
それが「独りじゃない、ひとり暮らし」というコンセプトにつながっています。
住まいは、「暮らす場所」から「暮らしを育てる場所」へ
住まいというと、間取りや設備、広さや立地に目が向きがちです。
もちろん、それらは大切な要素です。
しかし、単身世帯が増え続けるこれからは「どんな部屋に住むか」だけでなく、「その住まいでどんな暮らしを育んでいけるか」という視点も、ますます重要になっていくのではないでしょうか。
今回の展示は、住まいを「生活する場所」としてだけではなく、自分と向き合い、必要なときには誰かとのつながりを感じられる場所として捉え直す、一つの提案でもありました。
今回の展示を通して改めて感じたのは、ひとり暮らしには「正解」がないということ。人によって心地よい距離感は違います。
休日の過ごし方も、お金の使い方も、家で過ごす時間も、それぞれに自分らしさがあります。
だからこそワンラボは、「こうあるべき」という答えを示すのではなく、調査や研究を通して、自分自身の暮らしを見つめ直すきっかけをつくりたいと考えています。
今回のTOKYOROOMS展での展示も、その研究の一つのアウトプットです。
これからも会員のみなさんとともに、ひとり暮らしのリアルを探究し、その声を住まいや暮らしの未来へつなげていきます。
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